Menu
(0)

Search

ジェームズ・ガン、『アベンジャーズ/エンドゲーム』ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとソーの合流は計画外だったのでちょっと困っていた

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のラストでは、雷神ソーがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに同行することを決める。ファンを驚かせたこの展開に、おそらく世界で最も驚いていた人物がいる。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手がけるジェームズ・ガン監督だ。

『エンドゲーム』が公開されたのは2019年4月だが、これに先駆けて、ガンはシリーズ3部作の完結編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の脚本初稿を2018年6月に完成させていた。しかし、そこに“ソーとガーディアンズが合流する”という展開は一切検討されていなかったのである。

Rolling Stoneにて、ガンは『エンドゲーム』のラストについて「編集段階で彼らが選んだもので、そうなるとは思っていなかった」と告白している。おそらく、「彼ら」とは同作を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督らとマーベル・スタジオのことだろう。

「『エンドゲーム』が公開されたのは僕がもう一度『ガーディアンズ~』をやると決まった直後だったので、『エンドゲーム』にはあまり口を出していなかったんです。だから公開された後、“一体どうすればいいんだ?”と思いました。」

ガンは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『エンドゲーム』の両方に製作総指揮として名を連ねているが、『インフィニティ・ウォー』の公開後である2018年7月、過去の言動が原因でディズニーから一時解雇されていた。その後、再雇用が決まったのは2019年3月のこと。こうした都合上、ガンは『エンドゲーム』にはほとんど関わることができなかったのだろう。

しかしその後、『マイティ・ソー』シリーズの第4作『ソー:ラブ&サンダー』(2022)にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが登場することが決定した。「ケヴィン(・ファイギ)から、“タイカが『ソー』を撮るので、そこにガーディアンズを出したい”という話があったんです。“助かった!”と言いました」とはガンの言葉である。

「正直に言って、この映画(『VOLUME 3』)にソーを出す気はまったくありませんでした。タイカ(・ワイティティ監督)が僕の代わりに責任を取ってくれたんです。僕にソーを登場させるつもりはなく、とにかく物語を始めようとしていましたから。」

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝)公開。

Source: Rolling Stone

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly