「ゲーム・オブ・スローンズ」ジョン・スノウ役俳優が自らの先祖の事件を描くドラマ「ガンパウダー」放送決定 ─ 「”歴史ドラマつまらない”予想裏切りたい」

「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役で知られるキット・ハリントンが、自らの先祖による英国史に残る大事件を映像化したドラマ「ガンパウダー」が、映画専門BS10スターチャンネルにて2018年3月22日(木)より放送される。
「ガンパウダー」は、1605年にイングランド国王から激しい弾圧を受けていたカトリック教徒が、国王暗殺と政権転覆を目論み勃発した‟火薬陰謀事件”の全容をドラマ化したもの。「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ出演で一躍世界的スターの仲間入りを果たしたキット・ハリントンが、自らの先祖で事件の首謀者であるロバート・ケイツビーを、自らが製作総指揮と脚本、主役で映像化した話題作だ。
この度ドラマの放送に先駆け、キット・ハリントンのインタビューが到着している。本作を鑑賞する前に、ぜひその見どころや舞台裏に注目してみてほしい。

キット・ハリントンが語る「ガンパウダー」
「ガンパウダー」の見どころ
「自分にとってこの作品は特別」と語るハリントンは、本作の見どころを以下のように明かす。
「この作品は、長い年月の間に忘れ去られようとしている、 暗く歪んだイングランドの歴史を追っています。 ガイ・フォークスの名前を知っている人は多いでしょう。 “ウォール街を占拠せよ”運動(※注)で使われる仮面や、 映画『Vフォー・ヴェンデッタ』など、 彼をモチーフにした文化は今でも多く存在します。 しかし、その全容を知っている人はほんのわずかです。 “ガイ・フォークス”というのは有名な名前というだけではなく、 その名前の裏には死に物狂いで生きようとした人間たちの 悲しい人生があるのです。 『ガンパウダー』では、“選択”と絶望的な人間が、 なぜその選択をしたのかについてが描かれており、 だからこそ素晴らしいドラマに仕上がりました。」
(※注)「ウォール街を占拠せよ」運動:2011年9月17日から本格的に始まったアメリカ合衆国ニューヨーク市 マンハッタン区フィナンシャル・ディストリクトにあるウォール街の占拠行為とデモ運動。
火薬陰謀事件について
火薬陰謀事件は、ガイ・フォークスが英国議会を爆破しようとした事件として知られている。しかしハリントンにとっては、この事件を「それ以上の何かがある」と評している。
「ガイ・フォークスは氷山の一角に過ぎません。多くの人々は彼が共謀者たちと共にこの事件に 関わっていたことは知っていますが、彼らが何者なのか、また彼らの動機が何だったのかということはあまり知られていない のです。また、11月5日の夜に至るまでの出来事や、その後何が起こったのかについても、あまり知られていません。 『ガンパウダー』では、そういった一連の出来事の全容を観ることができます。 現存する多くのTVドラマで、背景が作品中であまり語られない悪役というのは多く存在します。しかし、私たちは共謀者 たちの視点から物語を描くことで、彼らがどうしてそうした恐ろしい暴挙に出たのかを理解してもらおうと考えたのです。 両方の視点からストーリーを伝えたいと思いました。」
他キャストとの仕事について
「ガンパウダー」には『トレインスポッティング』(1996)のピーター・ミュランやドラマ「SHERLOCK」(2010-)のマーク・ゲイティスなどが出演している。彼らとの共演についてはどのように感じていたのだろうか。
「私はこの作品の他のキャスト達がこの作品に参加してくれて、とても感激しています。長年尊敬してきた俳優の皆さんと 一緒に仕事ができるのですから。 ピーター・ミュランは幼い頃からよく見てきた人で、彼がスクリーンにもたらすものには目を見張るものがあります。 リヴ・タイラーの作品も良く知っています。マーク・ゲイティスはキャラクターに信じられないほど命を吹き込むことで知られており、彼のオーディションテープを見た時、彼の芸術性に気付きました。彼はロバート・セシル伯爵を正確に、 かつ美しく演じてくれました。 私と同じ世代の俳優もこの作品に参加してくれましたが、皆とても面白い人たちばかりです。 例えば、トム・カレンはドラマ・スクールで私と同じ学年で、とても素晴らしい俳優です。エドワード・ホルクロフトは 『ロンドン・スパイ』(TVシリーズ)や他の作品で共演したことがありますが、彼と共演するのはとても好きです。 ロバート・エムズは私の初舞台作品『ウォー・ホース 〜戦火の馬〜』で共演しました。」
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