『ゴジラvsコング』世界興収4億ドル目前 ─ 『ロード・オブ・ザ・リング』中国再上映は『名探偵コナン』に敗れる
2021年3月31日米公開の『ゴジラvsコング』は3回目の週末の世界興収で3億9,020万ドルに到達した。4億ドルも目前に控えている。前週からおよそ3,240万ドルの追加となる。
すでにコロナ禍以降最大のハリウッド大作となった『ゴジラvsコング』は、『TENET テネット』の累計記録3億6,313万ドルを3週目にして超えることとなった。
この記録を伝える記事で米Deadlineが文量を割いているのは、日本のアニメ映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』の驚異的な記録だ。4月16日に世界同時公開となった同作の世界興収は、初週末にして3,500〜3,800万ドルの見込み。日本で動員1位を飾ったのは言わずもがな、中国でも1,600万ドル超えで第1位登場。米Varietyによれば、これは同国における『ゴジラvsコング』や、4Kリマスターで再上映の『ロード・オブ・ザ・リング』をも凌ぐヒットだ。もっとも『ロード・オブ・ザ・リング』は、映画のデジタルデータが納期までに届けられず、16日(金)と17日(土)の公開を取りやめる返金騒動が勃発していたようである。
『ゴジラvsコング』日本公開は5月14日。米公開からおよそ一月半の遅れを嘆く声も多いが、仮に日米同時公開となっていたとしても、『名探偵コナン』にスクリーンと話題をあっという間に奪われていた可能性もあっただろう。しかしながら、他に客入りが見込まれる邦画大作の『るろうに剣心』も、4月23日に『The Final』を、6月4日に『The Biginning』を連続公開予定で、『ゴジラvsコング』はこの二本の刀のちょうど真ん中に挟まれている。この春はどこにいても強敵『名探偵コナン』『るろうに剣心』との対決を強いられねばならず、『ゴジラvsコング』の日本公開日設定には相当の検討があったと推察できる。
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