『ゴジラ VS コング』米国でPG-13指定に ─ 「動物による激しい暴力・破壊描写のため」

ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)からなる「モンスターバース」の集大成、映画『ゴジラ VS コング(原題:Godzilla vs Kong)』が、米国にてPG-13指定を受けたことがわかった。アメリカ映画協会がウェブサイト「FilmRatings.com」にて発表した。

『ゴジラ vs コング』は、『GODZILLA ゴジラ』(2014)にて初登場し、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)で文字通りの“怪獣王”となったゴジラが、キングコングと真っ向から対決するクロスオーバー作。米国のレイティングにおいて「PG-13」とは、13歳未満の観賞には保護者の注意が必要というもの。R指定とは異なり、全年齢が観賞可能だ。
協会側は、本作のPG-13指定について「動物・生物(creature)による激しい暴力描写・破壊描写、また短い言葉遣いのため」と記している。主に怪獣同士の激突シーンがレイティングの理由になっているようだ。なお『GODZILLA ゴジラ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』もPG-13指定で、前者は「激しい破壊、騒乱、暴力描写のため」、後者は「モンスター・アクションの暴力描写・破壊描写といくつかの言葉遣いのため」とされている。さて、本作の「動物による暴力・破壊」と、前作の「モンスター・アクションの暴力描写・破壊描写」はどう違うのだろう?

2020年6月4日現在、『ゴジラ VS コング』は予告編などが一切公開されておらず、作品の内容は謎のベールに包まれている。しかし、このたび米国のレイティングが決定したということは、協会が審査を終えている、すなわち作品はほとんど完成しているということだろう。なお、本作は新型コロナウイルスの影響による公開延期が一部で噂されているが、米ワーナー・ブラザースによる正式発表はなされていない。
監督は『サプライズ』(2011)『ザ・ゲスト』(2014)のアダム・ウィンガード。脚本は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのテリー・ロッシオ、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のマイケル・ドハティ&ザック・シールズが執筆した。
出演者は『ターザン:REBORN』(2016)のアレクサンダー・スカルスガルド、『アイアンマン3』(2013)のレベッカ・ホール、「アトランタ」(2016-)のブライアン・タイリー・ヘンリー、日本より小栗旬、『ベイビー・ドライバー』(2017)のエイザ・ゴンザレス、「Marvel アイアン・フィスト」(2017-2018)のジェシカ・ヘンウィック、『デッドプール2』(2018)のジュリアン・デニソン、『ヘイトフル・エイト』(2015)のデミアン・ビチルほか。さらに前作からミリー・ボビー・ブラウン&カイル・チャンドラー、チャン・ツィイーが続投する。
映画『ゴジラ VS コング(原題:Godzilla vs. Kong )』は2020年11月20日に米国公開予定。
Source: FilmRatings.com