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【ネタバレ】『ゴジラxコング 新たなる帝国』モスラの新事実が判明、アダム・ウィンガード監督が認める ─ ただし『KOM』設定と矛盾も?

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

この記事には、映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』のネタバレが含まれています。

ゴジラxコング 新たなる帝国
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モスラ、以前とは別個体だった

『ゴジラxコング 新たなる帝国』には、過去のモンスター・ヴァース作品から東宝の有名怪獣・モスラが再登場を果たした。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)以来の登場となったモスラは、対立を続けるゴジラとコングの前に、イーウィス族の少女・ジアとともに登場。モスラが両者の激突を仲裁したことで、いよいよスカーキングに立ち向かうことになる。

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しかし、モスラは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』での激突で命を落としたのではなかったか? 今回のモスラは以前と同じ個体なのか、それとも……。公式本『The Art of Godzilla x Kong: The New Empire(原題)』で、ウィンガード監督は「今回のモスラは、本質的には(『キング・オブ・モンスターズ』に登場した)モスラの母親」だと説明している。米ComicBook.comが伝えた。

地上に産み落とされた卵は、『新たなる帝国』のモスラが産んだもの。この映画では、モスラが地表への通路の守護者であることを描いています。ですから理論的には、この怪獣(モスラ)が通路を抜けて、地上で卵を産んだことになりますね。それが『キング・オブ・ザ・モンスターズ』で見たものです。彼女(今回のモスラ)がオリジナルなのです。」

ただし注意しておくべきは、この説明が『キング・オブ・モンスターズ』を手がけたマイケル・ドハティ監督とは矛盾していることだ。ドハティによれば、同作のエンドクレジットで発見されたモスラの新たな卵は、劇中でモスラがしばらく姿を消していた間に卵を産んでいたもの。本来、ポストクレジットシーンでは東京の寺で卵が保管されている様子が描かれるはずだったが、残念ながら実現せずに終わってしまった。

ドハティの設定では、モスラの卵は『キング・オブ・モンスターズ』のモスラがどこかのタイミングで産んだもの。しかし、ウィンガードの考えでは『新たなる帝国』のモスラが地上に出て産んだものだという。どちらも映画の中では描かれていない裏設定であり、ドハティ&ウィンガードはその設定を形にしないままモンスター・ヴァースを離れてしまったため、結局両方とも正史扱いとならない可能性も高い。

ちなみに、ウィンガードはモスラの登場に強いこだわりを持っていたそう。「『キング・オブ・ザ・モンスターズ』を父が観たとき、最初に言ったのは、いかにモスラが好きかという話で、それが印象に残っていた」という。「モスラは誰にでもすぐ愛されるキャラクターです。他の怪獣は激突するところを見たくなるのに、どちらかといえばモスラはこの世ならざる存在に近い。それがこの映画には必要でした」

Source: The Art of Godzilla x Kong: The New Empire (via ComicBook.com)

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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