『ゴジラxコング 新たなる帝国』日本の東宝はどう監修? ─ 「ゴジラはそういうことを絶対にしない、というものがある」と監督

モンスター・ヴァース最新作、映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』の日本公開が少しずつ近づいている。ゴジラ生誕70周年のアニバーサリー・イヤーに、ハリウッドはどんなゴジラを見せてくれるのか……。監督のアダム・ウィンガードは、『ゴジラ』シリーズを管理する東宝とのコラボレーションを明かした。
米The Hollywood Reporterの取材にて、ウィンガードは「彼ら(東宝)はゴジラに目を配っています。このキャラクターの性質から決定的に逸れてしまわないように注意しているんです」と語った。もっとも日本版『ゴジラ』シリーズも、1954年の第1作から、その後の昭和版・平成版でゴジラの描き方にさまざまな変化を加えてきた。
「モンスター・ヴァースのゴジラは、『ゴジラ-1.0』(2023)や、特に『シン・ゴジラ』(2016)とはまるで異なるキャラクター。彼らはゴジラに注意を払いつつ、同時に大きな柔軟性を与えてくれました。だからこそ、僕たちはゴジラをあらゆる方向に進めることができるのです」
もっとも、そんな東宝にもいくつかの“NG”は存在する。ウィンガードは「それがどういうものかは言えませんが、“ゴジラはそういうことは絶対にしない”と言われることもあります」と述べた。日本のファンにも知られている有名な“NG”は、ゴジラは放射能を食べる生物なので人間を食べることはない、というもの。『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督は、ゴジラが人をくわえた後、食べるのではなく遠くに放り投げるという見せ方を採っていた。
『ゴジラxコング』のゴジラとコングは、2体が全力疾走する予告編などでも話題を呼んだように、どこか懐かしいゴジラ映画の雰囲気を感じさせる。以前、ウィンガードは「東宝版のゴジラにはあらゆるトーンや解釈が存在します。特に昭和後期が大好きなんです」と語り、その歴史にもオマージュを捧げたと語っていた。
映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』は2024年4月26日(金)公開。
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Source: The Hollywood Reporter