バカにされた腹いせに『タイタニック』のネタバレかました米俳優、仕事をクビになったエピソードを披露

映画の内容をネタバレしたことで、ブーイングを受ける、人間関係が気まずくなってしまった経験を持つ人は意外と多いかもしれない。俳優のビル・ヘイダーは、『タイタニック』のネタバレをしたばかりに、働いていた映画館をクビになってしまったのだそうだ。
Netflixのトーク番組「ジョン・ムレイニーとライブで全員集合!」の第6回は「解雇されること」がテーマ。出演者がトークを繰り広げ、ゲストの1人であるヘイダーは苦い過去を振り返っている。
「映画館で働いていたことがあるんです。『タイタニック』はまだ公開されていなかったんだけど、女子学生の社交クラブが劇場を貸切っていて、彼女たちが出入口にいたので、『ねえ、皆さん。移動してくれませんか?』と声をかけたんです。彼女たちは僕のことをバカにして、チャールズ・マンソンみたいだって言うんですよ、実際そうだったんですけどね、小さいボウタイとカマーバンドを着けていたので。それで『ねえ、お願いだから移動して』って言ったのに、彼女たちは『いやだ』って言うんですよ。」

勤務先で顧客にいじられるのは万国共通のあるあるかもしれないが、ウンザリしたヘイダーは、とんでもない逆襲に出た。
「だから僕がチケットをもぎって、彼女たちが劇場内に入っていくときに、言ったんです。『映画楽しんでね。船は最後に沈むよ。レオ(ナルド・ディカプリオ)が死ぬからね』って。彼女たちは『いや、死なないから』って言ったけど、僕は『ああ、君たちは、彼が寝ていると思うだろうね。でも彼は凍死してるから』って言ってやりました。それで、映画もその通りだったわけです。」
自分をからかってきた女性客に仕返してネタバレ攻撃をお見舞いしたヘイダーもしてやったりな気分に浸ったかもしれないが、それもつかの間のことだった。「マネージャーが笑顔で下りてきて、『おい、ビル。君をクビにしなくてはいけないな』って言われましたね。やってくれたなと。僕の目を見てくれませんでしたけど」。
コメディアンとしてバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のキャストを長年務め、俳優としても映画『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007)やTVシリーズ「バリー」などできわどいユーモアを得意とするヘイダー。『タイタニック』のネタバレもヘイダーなりのジョークだったのかもしれないが、さすがに肝心の結末に触れてしまうのは、度が過ぎていたかもしれない。
オーストラリア・シドニーでは、2022年の大ヒット映画『トップガン・マーヴェリック』のネタバレをめぐって、同僚に銃を向けた警官が訴えられ、100時間の社会奉仕活動課せられるという騒動が起きていた。相手の鑑賞体験を損なう以上に、身から出た錆となってしまいかねないネタバレには、十分注意が必要だ。
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Source:Netflix