【特集】ファン急増中!『マグニフィセント・セブン』で話題、引く手数多の若手女優ヘイリー・ベネットの魅力に迫る
今、ハリウッドで熱い視線を集める女優がいる。
ヘイリー・ベネットだ。
エミリー・ブラント主演のスリラー『ガール・オン・ザ・トレイン』、先日、日本でも公開となった西部劇『マグニフィセント・セブン』、その他にも全米では2本の出演作が公開となった。
この彗星のごとく現れた女優は、一体誰なのか?
”期待の新星”ヘイリー・ベネットは、どのような女優人生を送ってきたのだろうか?
女優になるまでの生い立ち
ヘイリー・ベネットは、1988年1月7日生まれ、フロリダ州フォートマイヤーズ出身の29歳。両親は6才の時に離婚し、父と共に各地を転々とする日々を過ごした。一つの土地に滞在した期間は長くても2年程で、当時はどこに行っても、のけ者にされていたという。
そんな彼女にとって心の支えとなっていたのが、演劇だった。
10歳の頃から学校の舞台などで役を演じ、高校時代に本格的にその道を志した。高校卒業と同時に母親に懇願し、一路、ロサンゼルスへと向かう。しかし、これまで大きな役を然程演じたことのない彼女にとっては、大きな試練となった。
アパートを借りていられる3ヵ月という短い期間で結果を出さなければならず、最初の頃は演技のワークショップでも緊張から蕁麻疹が出てしまうほど、追い込まれていたという。
何とかエージェントと契約を結びたい彼女は、ある手段に出る。それは、出まかせを言うことだ。
あるエージェントが彼女に声をかけてきた際に、他社からも話が来ているという小さな嘘をついたのだ。これが功を奏し、エージェントの競争心から、なんと、見事に契約に成功。
めでたくハリウッドでのオーディション生活が幕を開けたのだ…。
デビューからブレイクまで
エージェントと契約を結んでから間もなく、オーディションで彼女は役を得る。
それが、ヒュー・グラント&ドリュー・バリモア共演のロマンティック・コメディ『ラブソングができるまで』。
本作で彼女が演じたのは、ポップスターのコーラ役。どことなく、ブリトニー・スピアーズを彷彿とさせるような、少し風変わりな役だった。
ヒュー・グラント演じる主人公を翻弄していたのも、印象的である。
デビュー作にして強烈な個性を発揮しており、この頃からすでに大女優への素質を魅せていたのかもしれない。
本作では歌手の役ということもあり歌声も披露。この事で、同年にはレコード契約も結んでおり、2008年にはコンサートも開催している。
19歳にして、順風満帆な女優人生が待っていると思われた…。
ところが、その後10年間は小さな映画での小さな役ばかり…決して、女優として成功しているとは言えないものだった。
インディペンデント系作品への出演が続き、女優になったことを後悔し始めた彼女を救ったのは、鬼才 テレンス・マリックだった。2011年より製作が開始され、今なお、製作段階のクリスチャン・ベール主演作『Weightless(原題)』に彼女を抜擢したのだ。
オーディション段階で彼女の才能に惚れ込んだマリックは、自身の作品に起用するだけでなく、友人であるアントワーン・フークアにも彼女のデモ映像を郵送し、「今、注目すべき女優だ」との添え書きまで付けたという。