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『ハロウィン』続編、主演女優が「傑作」宣言 ─ 「社会情勢とぴったり一致した」

ハロウィン
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

ジョン・カーペンターによる同名傑作ホラーを蘇らせた、2018年製作『ハロウィン』の続編映画『ハロウィン・キルズ(原題:Halloween Kills)』について、主人公ローリー・ストロード役のジェイミー・リー・カーティスが大きな自信を明かした。米SiriusXMに登場したジェイミーは、本作と現在の社会情勢を重ね合わせながら「傑作」と宣言したのである。

もともと『ハロウィン・キルズ』は2020年10月に米国公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、公開が1年延期となった。ジェイミーは、2020年のアメリカを見つめて「怒りの声の力があった。人々がともに集まって、現状に激しい怒りの声をあげていた」と語っている。「この映画もまさにそうで、群衆を描いているんです」

2018年版『ハロウィン』は、ジェイミー演じるローリーとブギーマンを中心に展開する物語だった。しかし『ハロウィン・キルズ』は、もはやローリーだけの物語ではない。ジェイミーの「1978年にマイケル・マイヤーズの影響を受けた人たちはたくさんいました。だから彼らを呼び戻しました」との言葉通り、本作にはリンジー・ウォレス役のカイル・リチャーズが復帰し、トミー・ドイル役を『ブレックファスト・クラブ』(1985)『フォックスキャッチャー』(2014)などのアンソニー・マイケル・ホールが演じるほか、過去作のキャラクターがさらに登場するという。

「トラウマを受けた人たちがたくさんいる。『ハロウィン・キルズ』はそういう群衆の映画です」。こう述べつつ、ジェイミーは「トラウマがコミュニティ全体に広がると何が起こるのか、という点が興味深いところ」と語った。2020年にはBlack Lives Matter運動が米国のみならず世界各国で起こったが、本作はそれに先がけて脚本が執筆されていたにもかかわらず、情勢と「奇妙にもぴったり一致した」というのだ。「憤っている人々が物語を進めていきます。激しい怒りです。傑作ですよ」とジェイミーは言う。

監督は2018年版『ハロウィン』に続いてデヴィッド・ゴードン・グリーン。ちなみにジェイミーは、完結編『ハロウィン・エンド(原題:Halloween Ends)』について「まったくの秘密ですが、素晴らしい」とコメント。詳しく尋ねられるや「“継承”です。悪の本質、悪の継承」とだけ話している。果たして、その言葉の真意とは……。

映画『ハロウィン・キルズ』は2021年10月15日、『ハロウィン・エンド』は2022年10月14日に米国公開予定。

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Source: SiriusXM

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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