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傑作ミュージカル『ハミルトン』映画版、Disney+にて7月配信へ ─ 2021年10月劇場公開から大幅繰り上げ

ハミルトン
HAMILTON (ORIGINAL BROADWAY CAST RECORDING)

傑作ブロードウェイ・ミュージカルを劇場にて収録した、映画版『ハミルトン(原題:Hamilton)』が、2020年7月3日にディズニーの映像配信サービス「Disney+」にて配信されることがわかった。脚本・作詞・作曲のリン=マニュエル・ミランダが自身のTwitterにて明かした。本作は、2021年10月15日に米国にて劇場公開されると発表されていた。

『ハミルトン』は、アメリカ合衆国建国の父ともいわれるアレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップやR&B、ソウルなど多彩な音楽によって綴るミュージカル。2015年にオフ・ブロードウェイで初演されるや絶大なる支持を受けてブロードウェイに進出。「もっともチケットが取れない舞台」といわれる人気を誇り、海外への展開も進められている。2016年にはトニー賞の16部門にノミネートされ、最優秀ミュージカル賞を含む11部門を受賞したほか、ピュリッツァー賞の戯曲部門にも輝いた。

映画版『ハミルトン』は、2016年6月、ブロードウェイのリチャード・ロジャース・シアターにて上演されたオリジナル・キャストによる舞台を撮影・編集した作品となる。出演者は生みの親であるリン=マニュエル・ミランダをはじめ、『ブラインドスポッティング』(2018)のダヴィード・ディグス、『オリエント急行殺人事件』(2017)のレスリー・オドム・Jr.、「ボクらを見る目」(2019)のクリストファー・ジャクソン、『アナと雪の女王』クリストフ役のジョナサン・グロフ、『ルイスと不思議の時計』(2018)のレネイ・エリース・ゴールズベリイら、その後の活躍めざましい顔ぶれだ。舞台を演出したトーマス・ケイルが監督を務め、映画のために上演3回ぶんを撮影したほか、無観客での収録も行われている。

Disney+での配信決定にあたり、ミランダは「トミー・ケイルが『ハミルトン』を見事に映像化してくださったことを誇りに思います。この映画を観る方は誰でも、House(自宅、劇場)の最高の座席に座ることができるのです」との声明を発表した。発表が大幅に繰り上げられたことについても、「世界の混乱を考慮し、ディズニーとDisney+が(スケジュールを)再考してくださったことに、またファンのみなさんにも深く感謝いたします。実現をうれしく思います」と記した。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ブロードウェイの劇場は2020年3月から閉鎖されており、再開の目処は立っていない(本記事時点)。一部には2021年まで再開は難しいとの見立てもあり、しばらく『ハミルトン』の実際の上演を観ることはできない状況だ。ミランダのコメントを鑑みても、映画版のお披露目が大幅に早まったことの背景には、こうした情勢の変化があったとみられる。

その一方、ディズニーは映画の劇場公開を相次いで見送っており、その影響はすでに2022年にも及んでいる。今後、映画版『ハミルトン』が劇場公開されるかどうかは不明だが、スケジュールの変更を受け、劇場公開ではなく配信に切り替えられた可能性もあるだろう。もっとも、本作は「舞台と映画の最も優れた要素が融合する」「お近くの映画館で、生の劇場体験を味わっていただける」と語られていた企画である。できることならば、いずれ劇場公開が実現することも祈りたい。

映画版『ハミルトン(原題:Hamilton)』は2020年7月3日より「Disney+」にて配信予定

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Source: Variety

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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