トム・ハンクス、エルヴィス・プレスリー伝記映画に「伝説のマネージャー」役で出演交渉中 ─ 『ムーラン・ルージュ』バズ・ラーマン監督最新作

“キング・オブ・ロック”、伝説のミュージシャンであるエルヴィス・プレスリーの伝記映画(タイトル未定)に、トム・ハンクスが出演交渉中であることがわかった。米Varietyが報じている。
報道によれば、ハンクスが交渉に入っているのはプレスリーを見出したマネージャーのトム・パーカー役。「パーカー大佐」と呼ばれ、さまざまな逸話を残した人物だ。プレスリーが伝説のミュージシャンならば、パーカー大佐は伝説のマネージャー。プレスリー本人をして、“パーカーなくしてトップスターにはなれなかった”と言わしめる手腕の持ち主だった。

本作で脚本・監督を務めるのは、『ロミオ+ジュリエット』(1996)や『ムーラン・ルージュ』(1999)、『華麗なるギャツビー』(2013)のバズ・ラーマン。Netflixドラマ「ゲット・ダウン」(2016-2017)を手がけるなど、音楽を巧みに取り入れた作品で特に評価が高いだけに、プレスリーの伝記映画への起用もうなずける。共同脚本にはラーマン作品を数々執筆してきたクレイグ・ピアースが参加した。
ハンクスは『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』(2018)や『ハドソン川の奇跡』(2016)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)、『ウォルト・ディズニーの奇跡』(2013)など、近年は実在の人物を演じる機会がとりわけ多くなっている。出演が決定すれば、大胆かつ豪快にプレスリーを引っ張ったパーカーの、謎の残る結婚生活やギャンブル依存といった複雑な側面も十分に表現してくれることだろう。プレスリー役には新人俳優が抜擢される見込みで、候補者との面会はすでに始まっているという。
なお、ラーマン監督は本作の撮影を2019年内にも開始したがっているとのこと。2019年3月時点では製作費も不明だが、ハンクスの参加は企画を前進させることになるとみられる。
Source: Variety