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【ネタバレ】『ブラック・ウィドウ』で言及されたスーパーヒーローの正体 ─ レッド・ガーディアン俳優、MCUでの登場望む

ブラック・ウィドウ
(c)Marvel Studios 2021

この記事には、『ブラック・ウィドウ』のネタバレが含まれています。

ブラック・ウィドウ
(c)Marvel Studios 2021

『ブラック・ウィドウ』では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)後の世界を舞台に、ブラック・ウィドウ/ナターシャがかつて一緒に暮らした偽りの家族と再会を果たしていく。その家族のひとりが、アレクセイだ。アメリカの超人兵士製造計画に対抗してロシアで一番最初に作り出されたスーパーソルジャー、レッド・ガーディアンとしての顔を持っている。

劇中では、そんなアレクセイがかつての偽りの娘エレーナに、自分の過去を自慢する場面が訪れる。ところが、アレクセイはエレーナから「あなたが気にかけているのはクリムゾン・ダイナモだった時のアホみたいな過去の栄光だけで、誰もそんなこと聞きたくない」と一蹴される上、名前すらも間違えられてしまう。この“クリムゾン・ダイナモ”なるキャラクターこそ、劇中で名前だけ登場するスーパーヒーローなのだ。

原作コミックでのクリムゾン・ダイナモは、ソ連の崩壊まで政府のために戦った超人ヒーローチーム「ウィンターガード」に属するキャラクター。本作でのレッド・ガーディアンも、コミックではウィンターガードに属し、リーダーを務めている。クリムゾン・ダイナモとはチームメイト同士というわけだ。「アベンジャーズに対するロシアの答え」とも形容されるチームで、容姿や能力もアベンジャーズと類似。レッド・ガーディアンがロシア版キャプテン・アメリカであるのに対し、クリムゾン・ダイナモはロシア版アイアンマンと言われている。

劇中で言及されたクリムゾン・ダイナモについては、本作公開前の2021年5月にハーバーがヒントを出していた。劇場公開を宣伝するInstagramの投稿の中で、ハーバーはクリムゾン・ダイナモをはじめとするウィンターガードのチームメンバーの名を記していたのだ。公開後、米Comicbookの取材に応じたハーバーは、ウィンターガードについて「彼らについてはよく知ってますよ」と話し、今後のMCUでのチーム結成も望んでいるようだ。

「スプートニク、クリムゾン・ダイナモ、アーサ。もしこの映画をよく観てもらえると、何かを見つけられると思います。僕たちはアベンジャーズを知っていて、彼らが何を出来るかを見てきているわけですから、ウィンターガードを登場させたミラー・ユニバースなんて良いと思いますね。ウィンターガードのそれぞれのキャラクターは、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ハルクたちと似ています。そういったミラー・ユニバースがどういうものになるか、さらに大きな局面を迎えた時に(彼らの存在が)どう機能していくのかを観てみたいです。」

ミラー・ユニバースとは、科学用語で“全ての事象が反対方向に進行していく”ことを意味する。しかし、ここでハーバーが意味しているのは、2つの世界が対になった鏡像世界のことだろう。フェーズ4で本格的に扱われ始めているマルチバースと似た概念だ。現在MCUでは、スーパーヒーローたちの“ありえたかもしれない様々なもしもの物語”を描くアニメ・シリーズ「ホワット・イフ…?」の配信開始が控えられているが、ハーバーも「もしウィンターガードがアベンジャーズだったら?」というイフの世界を想像しているのかもしれない。

ちなみにクリムゾン・ダイナモを巡っては、映画『アイアンマン2』公開の際も話題に上がっていた。同作に登場したソ連の物理学者アントン・ヴァンコが、コミックでは初代クリムゾン・ダイナモであったほか、ミッキー・ロークが演じたイワン・ヴァンコ/ウィップラッシュが、コミックでのクリムゾン・ダイナモの設定を部分的に踏襲していると伝えられていたのだ。もっとも、アントン、イワンともに劇中で死亡しており、『ブラック・ウィドウ』で言及されたクリムゾン・ダイナモとの関連性は定かでない。

『ブラック・ウィドウ』では、ナターシャに別れを告げたアレクセイのその後は描かれていない。MCUに再登場するかは未知数だが、あれだけキャプテン・アメリカに固執していたアレクセイだから、ウィンターガードを結成してアベンジャーズに勝負を挑むなんてこともありえるかも?

『ブラック・ウィドウ』は2021年7月8日(木)映画館 & 7月9日(金)ディズニープラス プレミア アクセス公開。※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。

Source: Comicbook,Variety

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。