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トム・ハーディ版『クリスマス・キャロル』、2019年内の発表めざす ─ 文豪ディケンズの代表作、同一キャストで連続映像化の計画

トム・ハーディ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42774766265/

『ヴェノム』(2018)のトム・ハーディが出演する、テレビドラマ版「クリスマス・キャロル(邦題未定、原題:A Christmas Carol)」が、早ければ2019年のクリスマスにもお披露目となる可能性が浮上している。

「クリスマス・キャロル」は英国の文豪チャールズ・ディケンズが1843年に発表した名作中編。主人公である冷酷な商人スクルージは、クリスマスの前夜、かつての共同経営者であった老人マーレイの幽霊と対峙する。生前の罪によって苦境に置かれていたマーレイの幽霊は、スクルージが生き方を変えられるよう、3人の幽霊が現れると宣言するのだった……。

トム・ハーディ版「クリスマス・キャロル」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めるのは、『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013)やドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」(2013-)、「TABOO」(2017-)でハーディとのタッグを組んだスティーヴン・ナイト氏。米Colliderのインタビューによると、ドラマは1話約1時間の全3話構成になるという。

「脚本作業はほとんど完了しています。今年(2019年)撮影をする計画で、うまくいけばクリスマスには発表できますね。BBC(英国のテレビ局)と、まだ発表されていないアメリカのチームも関わります。」

ハーディは本作で、ナイト氏とともにエグゼクティブ・プロデューサーを担当。俳優としての役柄は不明だが、「重要な」キャラクターとして登場するという。主人公のスクルージか、幽霊たちの一員か、もしやマーレイ老人なのか……。

またナイト氏は、「クリスマス・キャロル」を皮切りにディケンズの小説5作品を6~7年かけて映像化する計画を進めているとのこと。「デイヴィッド・コパフィールド」を第2弾として、その後も「オリバー・ツイスト」「大いなる遺産」といった名作を同一キャストでドラマ化したいという。実現すればハーディをはじめとする出演者たちが、ディケンズ作品の世界で多彩な表情を見せてくれる注目の企画となるだろう。

ちなみにColliderは、BBCとプロジェクトを進行している「アメリカのチーム」の予想例としてNetflixを挙げている。確かにBBCとNetflixは「SHERLOCK/シャーロック」(2010-)チームの新作ドラマ「ドラキュラ(邦題未定、原題:Dracula)」などを共同製作しているため、「クリスマス・キャロル」でも共同製作を務めている可能性はありそうだ。こちらについては続報を待ちたい。

トム・ハーディ出演、ドラマ版「クリスマス・キャロル(邦題未定、原題:A Christmas Carol)」は2019年撮影予定

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。