ハリソン・フォード、『スター・ウォーズ』ハン・ソロ役は「出番が終わりなら終わり」 ― キャリー・フィッシャーとの関係にも言及

2015年『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でハリソン・フォードがハン・ソロ役を再演したことは、『スター・ウォーズ』ファンのみならず世界中の映画ファンを驚かせた。あらゆる役柄とあらゆるヒット作を抱えるハリソンが、あえて今『スター・ウォーズ』に戻ってくると予想していたファンは決して多くなかったことだろう。
このたび米GQ誌は、最新作『ブレードランナー 2049』を控えるハリソンへのロング・インタビューを実施。そこで彼は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演した理由やハン・ソロ役を再び演じる可能性、そして世間を賑わせたキャリー・フィッシャーとの関係についても語っている。

『フォースの覚醒』出演の理由
ハリソンが『スター・ウォーズ』に復帰したことが驚かれたのは、なにも彼がハリウッド屈指の大スターだからというだけではない。かつてハリソンはジョージ・ルーカスの脚本家としての能力について公に苦言を呈しており、『スター・ウォーズ』(1977)の撮影中にはジョージを直接非難したことすらあったというのだ。
2017年の「スター・ウォーズ・セレブレーション」に登場したハリソンは、当時ジョージに「君はこのクソみたいなセリフを書けるけど、みんなはそんなの喋れないんだよ!」と発言したことを振り返っている。その言葉について詳しく聞かれると、彼はこう答えたのだった。
「僕は(ジョージが気にしてるとは)思いませんね。彼は会社を売ったでしょう…その…40億ドルで。僕が思ってることなんて気にしませんよ。(撮影現場で)ジョージはたいていモニターの近くに座ってて、離れてたんです。だからセリフの印象や感想をすごく遠くまで届けなきゃいけなくて。だから叫んだんですよ。“ジョージ! 君はこのクソみたいなセリフを書けるけど、みんなは喋れないんだよ! 書く時は口を動かせよ!”って。その時はジョークでしたよ。ストレスを和らげるためのジョークです。」
また『エピソード6 ジェダイの帰還』(1983)の際、ハリソンがハン・ソロを殺してほしいと頼んでいたというエピソードはよく知られている。一度はそこまで考えていた彼が、なぜ『フォースの覚醒』への出演を決意したのか……。そのきっかけはジョージからの一本の電話だったという。
「驚きましたよ。ハン・ソロ役でもう一度出てもらえないかという提案でした。最初にもらった電話の時点で、ハン・ソロは生き延びないって言われたと思います。かつての僕が主張していたことですよ。だからオーケーしたんです。」
つまりハリソンが出演を決めたのは、最初からハン・ソロが死ぬことがわかっていたからだったのだ。しかし、息子であるカイロ・レンに刺されて闇深くへと落ちていった彼は本当に死んだのだろうか? 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でどんな展開が待っているのかは誰にもわからない。
どうやら、「『スター・ウォーズ』の仕事は終わったんですか?」と問われたハリソン自身もその例外ではないようだ。
「うん……『スター・ウォーズ』が僕の出番を終わりにしたなら、僕の『スター・ウォーズ』も終わりだと思います。想像できませんね、でもサイエンス・フィクションですから。」
ただしハリソンは、少し考えてからこのように付け加えたという。
「やりたくはないですね、今はもっと別のことがしたい。ただ単に、なにか新しいことに興味があるんですよ。」
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