『ハリー・ポッター』ドラマ化企画が始動、米HBO Maxにて ─ 現在は「超初期段階」

世界的人気を誇るファンタジー小説、『ハリー・ポッター』シリーズのテレビドラマ版が米HBO Maxにて企画されていることがわかった。米The Hollywood Reporter、Varietyなどが報じている。
J・K・ローリング著『ハリー・ポッター』シリーズは、1997年から2007年(本国出版年)にかけて全7作品が刊行され、全世界で5億冊を売り上げる大ヒットを記録した。ワーナー・ブラザース製作、ダニエル・ラドクリフ&ルパート・グリント&エマ・ワトソンら出演による実写映画シリーズは、2001年から2011年までに8作品が製作され、全世界興行収入は80億ドル近くにものぼる。現在は『ハリー・ポッター』魔法ワールド作品として、『ファンタスティック・ビースト』シリーズが全5部作構想で展開中だ。
報道によると、ドラマ版『ハリー・ポッター』は企画の「超初期段階」であり、ワーナー/HBO Maxは可能性を模索している状態。現時点で脚本家が企画に正式参加しているわけではないが、就任する可能性のある顔ぶれがドラマ化に向けたアイデアを幅広く検討しているという。ワーナー/HBO Max側は「開発中の『ハリー・ポッター』シリーズはありません」との声明を提出しているが、複数のメディアが「企画は超初期段階だと確認できている」と報じた。Varietyによると、ドラマ版は「魔法ワールド」の時系列のどこかを描く構想だというが、それ以上の詳細は明らかになっていない。
ワーナー・ブラザースの親会社であるWarnerMediaは、自社の大ヒット作に基づく企画をHBO Maxにて多数展開中。『ザ・バットマン』『ザ・スーサイド・スクワッド』などDC映画のスピンオフ企画やオリジナル作品、「フレンズ」「セックス・アンド・ザ・シティ」「ゲーム・オブ・スローンズ」といったHBO作品のリバイバル&新作など、その勢いはライバル各社を圧倒しようという勢いだ。したがって『ハリー・ポッター』のドラマ化も必然的といえるが、果たしてどのような形に結実するか。
Sources: The Hollywood Reporter, Variety, Deadline