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『ハリー・ポッター』子役の乳歯抜ける問題、撮影中の対策が完璧だった ─ ダニエル・ラドクリフが明かす

ハリー・ポッター
TM & © 2001 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.

映画製作において真に恐ろしいのは、闇の魔術ではなく子どもたちの成長である。

『ハリー・ポッター』シリーズで主演を務めたダニエル・ラドクリフが、観客には見えない、製作チームの涙ぐましい努力を明かした。成長過程にある子役の「乳歯抜ける問題」に対策すべく、万一に備えて、出演者には歯の小道具が準備されていたというのである。

このたびダニエルは、新作ドラマ「Miracle Workers(原題)」のため米The Hollywood Reporterのインタビューに登場。共演者のカラン・ソニ(『デッドプール』ドーピンダー役)とともに、『ハリー・ポッター』の撮影エピソードを振り返っている。

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ダニエルとカランの二人は1989年生まれの同い年。カランは「ダニエル・ラドクリフと共演して、魔法界について学べたことはありますか?」との質問を受け、ダニエルに「歯の話は?」と確認。「ああ、歯の話!いいよ」との了承を得て、ダニエルから聞いたという話を始めたのだった。

「最初の頃の作品を撮っていたころ、(子どもたちの)歯が抜け落ちちゃうので、歯のレプリカをぜんぶ作っていたそうなんです。もし抜けちゃっても、小道具の歯を付けることができる。だから撮影を続けられたって。」

カランの発言に続いて、ダニエルは「撮影現場は10~12歳くらいの子どもでいっぱいでしたからね。全員の口のレプリカが作られていたんです」と補足している。なんという対策方法だろうか…!

もっともダニエルが述べているように、こうした対策は『ハリー・ポッター』の撮影には欠かせないものだっただろう。子役の乳歯が抜けたのをそのままにしてしまえば、シーンによって登場人物の歯が抜けたり生えたりすることにもなりかねない。ましてや大作映画の撮影は長期にわたるため、抜ける乳歯は一本どころでは済まなかったはずだ。観客に気付かれるかどうか定かでなくとも、あらかじめ準備をしておく必要があったのである。

幸いにして『ハリー・ポッター』魔法ワールドの最新作にあたる『ファンタスティック・ビースト』シリーズは主要キャラクターが大人たちで固められている。したがってこうした対策とは無縁……というか、もしや現在ならばレプリカではなくCGで処理されたりするのだろうか?

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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