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『ワイルド・スピード』ロック様&ステイサムのスピンオフ映画、シリーズのプロデューサーから訴えられる

© Universal Pictures

ドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサム主演、『ワイルド・スピード』シリーズ初のスピンオフ映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Hobbs and Shaw)』に穏やかでない動きだ。
シリーズ第1作『ワイルド・スピード』(2001)から第8作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)を手がけてきたシリーズの名物プロデューサー、ニール・H・モリッツ氏が『ホブス&ショウ』をめぐってユニバーサル・ピクチャーズを相手に訴訟を起こしたのである。米Deadlineが報じた。

モリッツ氏は2018年10月17日(米国時間)午前、ユニバーサルから口頭契約を破棄されたとして、ロサンゼルス高等裁判所へ訴えを提出した。『ホブス&ショウ』の撮影開始直前にあたる2018年9月7日、モリッツ氏は映画からプロデューサーとしての任を解かれ、口頭契約を変更し、劣悪な条件を受け入れるよう求められたというのだ。スタジオに対し、モリッツ氏は『ホブス&ショウ』へのプロデューサーとしての復職と数千万ドルの補償金を要求している。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』ブルーレイ&DVD発売中 © Universal Pictures

近年、モリッツ氏は『ワイルド・スピード』シリーズの数作品について、ユニバーサルとの間に“Pay-or-Play”契約を結んできたという。これは、スタジオが最終的に企画を実現させない、あるいは出演者やスタッフを企画に参加させないという決断を下した場合でも、契約した本人には報酬が支払われるというものだ。

訴状では、実際にモリッツ氏は『ホブス&ショウ』の企画に約1年半携わっていたこと、その結果としてスタジオがモリッツ氏のアイデアを盗用し、さらにプロデューサーとしての口頭契約を破棄する姿勢に至ったことが主張されている。モリッツ氏の訴えによれば、ユニバーサルは“モリッツ氏にクレジットや報酬を与えずとも『ホブス&ショウ』の企画を進めてよい”という主張だという。

さらにモリッツ氏の提出した訴状には、口頭契約上の報酬額や、スタジオによる『ホブス&ショウ』の製作費に関する情報がモリッツ氏の有する情報や認識と異なっていることなどが記されている。Deadlineの取材に対してユニバーサル側は返答しておらず、今後どのような展開になるかは予測できない状況だ。ただし今回の訴訟が本作の製作・公開に大きな影響を及ぼす可能性は低いとみられている。

『ホブス&ショウ』は2018年9月中旬に撮影が開始されており、ユニバーサルの指示によって、モリッツ氏の設立した製作会社オリジナル・フィルムの幹部であるアマンダ・ルイス氏(『ワイルド・スピード』シリーズに参加)が、撮影現場を指揮するためロンドンに渡っているという。本来、モリッツ氏も撮影期間の大部分をロンドンで過ごす予定だったとのことだ。

本作にはドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサムのほか、悪役として『マイティ・ソー』シリーズや『パシフィック・リム』(2013)のイドリス・エルバが出演。ショウの妹役で『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)のヴァネッサ・カービー、ショウの母親マグダレーン役で『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2016)に続いてヘレン・ミレンが出演するという。
監督は『アトミック・ブロンド』(2017)や『デッドプール2』(2018)を手がけたアクション映画の俊英デヴィッド・リーチ、脚本は『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)以降のシリーズ全作品を執筆するクリス・モーガンが執筆した。

映画『ホブス&ショウ(邦題未定、原題:Hobbs and Shaw)』は2019年7月26日米国公開予定。劇中ではホブスとショウが対立しながらも手を結ぶことになりそうだが、果たしてプロデューサーとスタジオの関係はどうなるか……。

Source: Deadline
Eyecatch Image: 『ワイルド・スピード ICE BREAK』ブルーレイ&DVD発売中 © Universal Pictures

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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