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イノセントホラー『ハッチング―孵化―』巨大な卵を育てる少女、「それ」誕生直前を捉えた本編映像が公開 ─ きっかけは少女の涙?

ハッチング―孵化―
© 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst

2022年のサンダンス映画祭でワールドプレミアを果たし、話題を呼んだ戦慄の北欧発イノセントホラー『ハッチング―孵化―』が、2022年4月15日(金)より日本公開される。この度、衝撃の本編映像が到着している

北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすために全てを我慢し自分を抑え、体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。やがて卵は大きくなりはじめ、ついには孵化する。卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく。

公開されたのは、北欧で暮らす理想的な家族を襲う、“それ”誕生の直前を捉えた本編映像。母親は突然娘にガールズトークをするかのように、「ママね、恋してるみたい」と語り始め、その相手は父親とは別の男性だと告白する。ティンヤの表情は一瞬にして曇り、不安と悲しみの表情に変わっていくが、母親から「分かる?」と尋ねられると、「もちろん」と作り笑いをして話を合わせる。しかし、ティンヤの目には涙が浮かんでいた。自室に戻り、家族に内緒で育て大きくなった卵を抱きながらティンヤは悲しみの涙をこぼすが、その涙が卵に滴り落ち染みていくと、ついに“それ”は殻を破って孵化する……。

この本編シーンのティンヤの表情からは、母親の顔色を伺いながら本心と異なる反応する内面がはっきりとわかるが、そんな彼女が抱える抑圧や混乱が、この卵、そして卵の中の“それ”に大きな影響を与えていた。

ティンヤ役のためにフィンランド全土から集まった1200人もの中で行われたオーディションで、この役を勝ち取ったのは演技未経験のシンクロナイズドスケート選手であるシーリ・ソラリンナだ。ハンナ・ベルイホルム監督によると、オーディション一次審査のビデオ提出の時点からソラリンナの存在感は際立っていたといい、彼女について「とても難しい役どころを演じています。大人でさえも、映画でこれほど過酷な役を演じるのは見たことがないくらいでした。例えば泣くシーンでも、シーリに“じゃあ、カメラを回しますよ”と言うと、彼女はちょっと目に涙を浮かべ、少し集中するだけで目を潤ませて泣き始めるんです。全てにおいて素晴らしかったですよ」と振り返っている。

ハッチング―孵化―
© 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst
ハッチング―孵化―
© 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst
ハッチング―孵化―
© 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst
ハッチング―孵化―
© 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst

映画『ハッチング―孵化―』は、2022年4月15日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー。

予告編はこちらから

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THE RIVER編集部THE RIVER

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