『ヘルボーイ』特別映像、特殊メイクで創られる本物の魑魅魍魎たち ─ 「怪物のバトルを見たくないか?私は見たい」

アメコミ界の巨匠マイク・ミニョーラによる人気コミックを映画化した『ヘルボーイ』が2019年9月27日(金)に公開される。このたび、クリーチャーの造形をはじめとする創作の舞台裏に迫ったメイキング映像が到着した。
超常現象調査防衛局<B.P.R.D.>のエージェント・ヘルボーイに、イギリスを荒らし回る巨人を退治せよとのミッションが下った。暗黒時代に封印されたブラッドクイーンが1,500年の眠りから覚めたことを知ったヘルボーイは、霊媒能力を持つ少女アリス、ベン・ダイミョウ少佐らとともにブラッドクイーンに近づく。しかし、ヘルボーイを王として迎えようとするブラッドクイーンの甘言と魔力によって、世界を滅亡させるほどのパワーを手にしてしまった。ロンドンの街を破壊し尽くす戦いは、やがて天変地異へとエスカレートしていく…。
本作に登場するクリーチャーらの造形は、特殊メイクを駆使して実際に創り上げられた。メイクアップアーティストとして白羽の矢が立ったのは、『スター・トレック』(2009)でアカデミー賞を受賞したメイクアップアーティストのジョエル・ハーロウ。「怪物のバトルを見たくないか?私は見たい」と目を輝かせて語るハーロウは、なるべくCGに頼ることなく登場人物やクリーチャーを再現することにこだわった。
アリス・モナハン役のサッシャ・レインは、クリーチャーと撮影現場で共演することについて「(クリーチャーを)実際に見ながら演じるから現実味が増す」と語り、優れた特殊効果が俳優の演技に大きな影響を与えたことを明かした。ジャガーに変身するベン・ダイミョウ役のダニエル・デイ・キムも、「(変身シーンは)モーションキャプチャーで撮影したので、すべて自分で演じているんですよ。それを基にCGが作られていて、ジャガーが吼えるシーンも僕が演じています」と振り返った。

今回の映像では、猪の姿をした妖精グルアガッハや魔女バーバ・ヤーガのマスクなどのメイキング映像と交互に本編映像が紹介され、その迫力ある仕上がりを体感できる。ヘルボーイの因縁の相手、魔女バーバ・ヤーガとの戦闘で繰り出される「ブリッジ走行」のメイキングでは、実際に俳優がその動きを演じていることもわかる。まさしく人間離れした技術だが、それゆえにリアルなクリーチャーを再現することにこだわった製作陣の熱量が感じられることだろう。
「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-)などを手がけてきたニール・マーシャル監督のもと、ヘルボーイ役には「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)のデヴィッド・ハーバーが抜擢。マーベル・シネマティック・ユニバース作品『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』も控える旬の俳優だ。ヴィランのブラッドクイーン役は『バイオハザード』シリーズでおなじみミラ・ジョヴォヴィッチ。ヘルボーイとともに悪と戦う防衛局のメンバーとして、『ジョン・ウィック』シリーズのイアン・マクシェーンをはじめ、サッシャ・レイン、ダニエル・デイ・キムらが脇を固めた。
映画『ヘルボーイ』は2019年9月27日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。