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リブート版『ヘルボーイ』監督とプロデューサー、主演俳優が対立か ─ 製作トラブル疑惑が米国で報じられる

https://twitter.com/hellboymovie スクリーンショット

マイク・ミニョーラによる同名人気コミックを原作とする、リブート版映画『ヘルボーイ(邦題未定、原題:Hellboy)』の製作現場で、監督とプロデューサー2名、主演のデヴィッド・ハーバーらが対立していたとの疑惑が米国で報じられている。

2019年4月9日(米国時間)に開催された『ヘルボーイ』プレミア・イベントに、監督のニール・マーシャルは出席していなかった。


プロデューサーが撮影監督を解雇か

『ヘルボーイ』製作トラブルの詳細については、米国メディアThe Wrapが最初に伝えている。本作の製作過程では、ニール・マーシャル監督とプロデューサーのローレンス・ゴードン氏&ロイド・レヴィン氏、そして「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)で知られる主演俳優デヴィッド・ハーバーが対立していたという。

The Wrapによれば、マーシャル監督とゴードン氏&レヴィン氏が対立する大きな原因となったのは、マーシャル監督とは過去の作品でタッグを組んできた撮影監督のサム・マッカーディが解雇されたことだったという。匿名の関係者2名によると、解雇理由は、監督がマッカーディに求めた仕事内容のためだったとのこと。監督は解雇に関与しておらず、プロデューサー陣は解雇の事実をメッセージという形で監督に通告したとされる。

ただし、レヴィン氏の代理人はThe Wrapの取材に対して、マッカーディの解雇は「個人的な事情」によるものであり、関係者による情報は事実ではないと主張。『ヘルボーイ』やレヴィン氏を貶めるべく、「マーシャル監督に都合の良い形に整えられた」内容だと真っ向から反論している

なお解雇されたマッカーディに代わって、本作の撮影監督には『THE 4TH KIND フォース・カインド』(2009)や『復活』(2016)のロレンツォ・セナトーレが就任した。

主演俳優による撮り直し拒否、脚本の再執筆?

コミック『ヘルボーイ』の映画化権を有しているのは、今回の報道にも名前の挙がっているローレンス・ゴードン氏。代理人を通じてトラブルを否定したレヴィン氏は、ゴードン氏のもと、撮影をはじめとする日々の製作を仕切る役割にあったという。二人はギレルモ・デル・トロ監督による、過去の映画版『ヘルボーイ』2作品にも携わっていた。

The Wrapは、複数の関係者から得られたという、リブート版『ヘルボーイ』撮影現場でのトラブルについて詳しく伝えている。たとえばレヴィン氏は、マーシャル監督による俳優のリハーサルをしばしば妨害し、時には監督とは異なる方向性の演出を提案することもあったとのこと。主演のデヴィッド・ハーバーが監督による撮り直しの要求をたびたび断ってセットを去っていた、ハーバーとイアン・マクシェーンほか俳優陣が撮影中に脚本を書き直していたとも証言されているほか、マーシャル監督とレヴィン氏は、劇中で印象的に登場する木のデザインをめぐって衝突していたともいわれている。

しかしながら、レヴィン氏は代理人を通じて一連のトラブルを基本的に否定した。リハーサルを妨害したという証言については「監督とはリハーサルが終わった後に話し合っていた」とし、ハーバーが撮り直しを拒否したとされる件には「そのような記憶はない」「ハーバーは要求以上の仕事をしていた」とコメント。脚本の書き直しは「いくつかのシーンにとどまり、ハーバーとマクシェーンは関与していない」としつつ、「俳優やプロデューサー、脚本家、監督が特定のシーンを撮影中に書き直すことは普通のこと」と主張している。木のデザインをめぐって監督と意見が分かれたことは認めたが、「あらゆるデザインと同じく徹底的に作られ、改良された」ものだという。

リブート版『ヘルボーイ』について、マーシャル監督は自らの編集版を完成させたあと関与しておらず、作品の完成はプロデューサーが引き継いだという。レヴィン氏代理人によれば、マーシャル監督は最終編集権の保持を約束されていなかったとのことだ。米ComicBook.comの情報によれば、監督は完成した映画に満足しておらず、それゆえプレミア・イベントに出席しなかったのだという。

The Wrapの取材に対して、マーシャル監督は「コメントは謹んでお断りします」と返答。コミック映画化権の持ち主であるゴードン氏のほか、ハーバー&マクシェーン、製作を担当した米ライオンズゲートの広報担当者も取材には応じていない。なお本作は、米国の大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」にて、批評家スコア11%(4月11日12:30時点)という厳しい滑り出しを見せている。

リブート版映画『ヘルボーイ(邦題未定、原題:Hellboy)』は2019年4月12日に米国公開予定

Sources: The Wrap, ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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