クリス・ヘムズワース、『マッドマックス:フュリオサ』悪役でヒーロー俳優の「足かせが外れた」 ─ 「狂ったひねくれ者」役で見せる新境地

『マッドマックス:フュリオサ』は、『マイティ・ソー』シリーズなどで知られるクリス・ヘムズワースの新境地を感じられる1作となっていそうだ。ヒーロー俳優として活躍してきたヘムズワースは、本作で悪役に挑戦。米YouTube番組では、俳優としての「足かせが外れる」感覚があったと語っている。
ヘムズワースが『フュリオサ』で演じるのは、アニャ・テイラー=ジョイ演じる主人公フュリオサの宿敵、ディメンタス将軍。劇中では、フュリオサとディメンタスによる死闘が繰り広げられることになるようだ。
激辛な食べ物を食べながらトークをする番組First We Feastに登場したヘムズワースは、ホストから「これまで北の神として世界を救う俳優として知られてきた中で今回悪役を演じることになって、倒錯した喜びのようなものを感じましたか?」という質問を投げかけられた。これに思わず笑みをこぼしたヘムズワースは、「すごく感じました」と返答。マーベルで演じたソー役と比較しながら、『フュリオサ』での経験をこう振り返っている。
「ヒーローを演じるときは、一定の制約や期待があるんです。特にスーパーヒーローを演じる時はそう。決まりに従って、その範囲内にとどまっておかなければいけないんです。
ヴィランを演じるのは楽しいですね。足かせが外れますし、もう少し予測できないような行動が許されます。従うルールもそこまで多くないですし。クリエイティブ的な面では、もっと楽しめました。」
2011年、映画『マイティ・ソー』で雷神ソー役を演じたヘムズワースは、一気にハリウッドのスターダムにのし上がった。以降、2022年公開の『ソー:ラブ&サンダー』に至るまで11年ものあいだ同役を演じてきたが、全てが順風満帆というわけではなかった。ヘムズワースは、作品を重ねていくにつれて、ソー役に不満を募らせていたことを明かしており、「自分はもしかしたら容易に交換できる存在なのでは」と役者としての不安を抱えるようになったという。
そんなヘムズワースは、『フュリオサ』でそれまでの“足かせ”を外し、米Varietyで本人が語るところの「狂ったひねくれ者」であるディメンタス将軍を怪演。海外の批評家からは「彼がスポットライトをかっさらった」(The Washignton Post)、「めまいがするような壮絶な演技」(Indiewire)と絶賛の声が寄せられている。
監督を務めたジョージ・ミラーもヘムズワースの仕事ぶりを絶賛。「彼以外に誰も演じることができないと感じました。彼は人間として、そして演技へのアプローチの中に多面性を備えています」と語っていた。
映画『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月31日(金)日本公開。クリヘムの新境地を刮目せよ。
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Source:First We Feast,Variety,The Washignton Post,Indiewire,The Boston Herald