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トム・ハンクス&ロビン・ライトがロバート・ゼメキス監督の新作映画で最先端デジタル若返り ─ リアルタイムでフォトリアルなディエイジング、フェイス・スワップを可能に

トム・ハンクス
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/29830327845/

『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のトム・ハンクス&ロビン・ライト、ロバート・ゼメキス監督が新作映画『Here(原題)』で再タッグだ。ハンクスとライトはデジタルによる“ディエイジング”技術を施し、若返って登場するという。米Varietyが報じている。

『Here』は、リチャード・マクガイアによる同名グラフィックノベルの映画化。物語は荒野から始まり、後に主人公の故郷となる米ニューイングランドを舞台に、愛と喪失、希望と苦悩、レガシーについて描かれる。ハンクスとライトが演じる役柄は不明だ。

2人の脇を固めるキャストには、マーベル映画のヴィジョン役で知られるポール・ベタニー、『フレンチ・ラン』(2015)『ELI/イーライ』(2019)などのケリー・ライリーが名を連ねる。

ミラマックスが製作、米ソニー・ピクチャーズが配給、米AIテクノロジー企業のMetaphysicがディエイジング技術を担当。Metaphysicはハリウッドの大手芸能エージェンシーCAAと提携し、映画やテレビ、その他のエンターテインメント分野のために新しい生成系(ジェネレーティブ)AIツールやサービスを開発することを発表。ゼメキス監督は声明にて、次のように述べている。

「私はいつも、ストーリーを伝える手助けをしてくれるテクノロジーに魅力を感じてきました。『Here』は、俳優が自然な形で若い姿に変身することなしには成り立ちません。MetaphysicのAIツールは過去に不可能だった方法で、まさにそれを実現してくれるのです。現在、利用可能なあらゆる種類のフェイス・スワップやディエイジング技術をテストしています。 Metaphysicは、長編映画のクオリティに相応しいAIコンテンツでは間違いなく世界的なリーダーであり、この非常にやりがいのある感動的な映画にとって完璧な選択肢だと言えるでしょう。」

『Here』で導入される新技術は「Metaphysics Live」と呼ばれる。このツールはコンポジットやVFXの作業を必要とすることなく、俳優の演技の上に高解像度のフォトリアリスティックなフェイス・スワップや、ディエイジング効果をリアルタイムで作成するとのこと。

プレスリリースでは、「現実世界のシーンにマッピングされたAI生成のフォトリアリスティック・コンテンツを、最大30フレーム/秒でストリーミングすることはテクノロジーの劇的な進歩です。没入型AR/VRやゲーム、エンターテイメント体験の創造に不可欠なものとなるでしょう」と紹介されている。

これまでにディエイジング技術が俳優に使用された例には、『キャプテン・マーベル』(2019)のサミュエル・L・ジャクソン、『ジェミニマン』のウィル・スミス、『アイリッシュマン』(2019)のロバート・デ・ニーロ&アル・パチーノ、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)のハリソン・フォードなどがある。『Here』ではこれらの映画を上回る、スクリーン上で可能なテクノロジーの領域を格段に押し広げることになりそうだ。

Source:Variety

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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