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デンゼル・ワシントン主演&スパイク・リー監督『天国と地獄』リメイク版予告編が米公開 ─ 製作はA24&Apple

https://www.youtube.com/watch?v=MZ2V8znYMSk

デンゼル・ワシントン主演&スパイク・リー監督による、黒澤明の名作映画『天国と地獄』(1963)のハリウッドリメイク版『Highest 2 Lowest(原題)』のティザー予告編が米国で公開された。

エド・マクベインのミステリ小説『キングの身代金』を原作とした『天国と地獄』は、製靴会社の常務が、運転手の息子を自分の子どもと間違えて誘拐され、身代金をめぐる犯人との攻防に臨むストーリー。舞台を現代のニューヨークに置き換えた本作では、デンゼル演じる“業界一の耳を持つ”大物音楽プロデューサーが誘拐事件に巻き込まれ、倫理的ジレンマに対峙する。

ジェームズ・ブラウン「ザ・ペイバック」にのせた軽快なモンタージュによって紡がれるのは、デンゼル演じる主人公が巻き込まれる事件、警察と犯人の追跡劇、そして彼をとりまく社会。楽曲とともに映像を貫くのはデンゼルのナレーションだ。

「人生には金を稼ぐ以上のことがある。誠実さ、それこそが大切であり本当に信じるものだ。君は自分自身を信じるか? 成功すると信じるか? 良い時間のあとにはつらい時間がある。成功のあとにはつらいことが起きる。金が苦しみを生む。混乱がやってくる。

その混乱に対処できるか? 金に対処できるか? 成功に、失敗に対処できるか? 恋人に、ミームに対処できるか? それらのなかにある、すべてに対処できるのか? 君への質問は、“対処できるか?”ということ。すべての金が良い金じゃないんだ。」

ワシントン&リー監督のタッグは、『モ’・ベター・ブルース』(1990)『マルコムX』(1992)『ラストゲーム』(1998)『インサイド・マン』(2006)以来19年ぶり5回目。共演者には『アメリカン・フィクション』(2023)『THE BATMAN ―ザ・バットマン―』(2022)のジェフリー・ライト、「ゴッドファーザー・オブ・ハーレム」(2019-)のイルフェネシュ・ハデラ、ラッパーのアイス・スパイス&エイサップ・ロッキーらが顔を揃えた。

脚本は劇作家の新鋭アラン・フォックス。製作はA24&Apple、プロデューサーは『イコライザー』シリーズなどのトッド・ブラックと『AIR/エア』(2023)のジェイソン・マイケル・バーマンが務めた。

映画『Highest 2 Lowest(原題)』は2025年5月のカンヌ国際映画祭でワールドプレミアを迎え、8月22日に米国公開予定。その後、Apple TV+にて9月5日より独占配信される(日本リリース情報は不明)。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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