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『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』心に沁みる日本版予告編&ビジュアル到着 ─ 『サイドウェイ』主演&監督コンビが再タッグ

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.

『サイドウェイ』で見事なコンビを見せたアレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティが再びタッグを組んだ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』より、心に染みる日本版予告編が公開された。あわせて、主要キャラクター3人を捉えた日本版ビジュアルも到着している。

1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。生徒と教師の大半がクリスマス休暇を家族と過ごすなか、勉強はできるが反抗的なアンガス(ドミニク・セッサ)をはじめ4名の生徒が学校に居残ることになり、アンガスの明らかにふてくされた様子を映し出す。生徒たちの“子守役”に任命された古代史の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、生真面目すぎる言動ゆえ同僚や生徒からも嫌われている。料理長のメアリー・ラム(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)はひとり息子をベトナム戦争で失ったばかりで、息子と最後に過ごしたこの場所で年を越そうとしていた。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.

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アンガス以外の生徒はバカンスに出ることになり、たった3人でのホリディが始まる。アンガスに「君の面倒を見るなんてごめんだ」と冷たく告げるハナムに「帰る場所のない子にあんなことを言うなんて」などとたしなめるメアリー。アンガスが人一倍繊細さを持ち合わせていることを感じ取っていたのだ。

映像は、それぞれに孤独を抱える3人が美しい雪景色の中で反発し合いながらもお互いを知り、少しずつ心を通わせていく様子や、ハナムには何か人に言えずにいた“過去”があることもうかがえる。本作の練りに練られた見事な脚本はかねてより高い評価を受けていたが、2024年4月14日(現地時間)に発表された第76回全米脚本家組合(WGA)賞において、オリジナル脚本賞を受賞。ささやかだが温かくもある2週間の休暇が描き出すものに期待が高まる予告編となっている。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.

あわせて、日本版ビジュアルも解禁に。ハナムが手に入れてきたまったく飾りもなく、斜めになったクリスマスツリーを背景に、学校の食堂で食卓を囲む3人の姿を温かな色彩で描き出し、「この日々を、きっと忘れない」という3人それぞれの想いを代弁するようなキャッチコピーが添えられた。原題でもある「HOLDOVERS」とは「残留した者」の意味。バカンスや家族のもとに戻った人々を尻目に、まるで「置いてけぼり」になったように、学校に取り残された彼ら。3人の間で育まれていく絆の行方が気になるビジュアルだ。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.

『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』で二度のアカデミー賞®脚色賞に輝くアレクサンダー・ペイン監督最新作。日本でリメイクもされた『サイドウェイ』で主演していた名優ポール・ジアマッティとの再タッグ作となる本作は、映画ファンの胸を高鳴らせ、ゴールデングローブ賞で主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を見事受賞。さらに、本年度のアカデミー賞®助演女優賞受賞をはじめ、ゴールデンクローブ賞ほか全58賞と全米の映画賞を総なめにしたダヴァイン・ジョイ・ランドルフが、言葉ではなく、表情や仕草で大切なひとり息子を失ったメアリーの孤独を体現し、新人のドミニク・セッサは家族との複雑な関係を繊細に演じて強い印象を残している。

ペインの細い糸を織り成すような丁寧な演出と3人の見事な名演が融合し、小さな心のひだの動きが刻まれた、静かなマスターピースとして結晶した。

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』は2024年6月21(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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