トム・ホランド、次回作はミュージカル俳優フレッド・アステアの伝記映画に ─ 『スパイダーマン』製作者と連続タッグへ

『スパイダーマン』シリーズで知られる俳優トム・ホランドが、伝説的ミュージカル俳優として知られるフレッド・アステアの伝記映画で主演を務めることが分かった。米AP Newsの取材にホランド本人が認めている。
1930年代から1950年代にかけて活躍したフレッド・アステアは、戦前戦後のハリウッドにミュージカル全盛期をもたらしたレジェンド俳優。『雨に唄えば』(1952)などで知られるジーン・ケリーと共にMGMスタジオの2大看板を担い、『トップ・ハット』(1935) や『有頂天時代』(1936)『パリの恋人』(1957)など、数々のミュージカル作品を世に送り出した。
ホランドがアステアを演じるというのは、2021年11月掲載の米GQにて、『スパイダーマン』シリーズのプロデューサーで知られるエイミー・パスカルが示唆していたことだった。このたび最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のプロモーションでイギリスを訪れていたホランドは、「フレッド・アステアを演じます」と米AP Newsに認めた上で、企画の進捗も明かしてくれた。
「脚本は1週間前に届いたみたいです。僕の手元にはないんですけど、エイミー・パスカルが持っていると思います。今朝、彼女とFaceTimeもしました。その時、僕はお風呂に入っていたんですけどね(笑)。」
ホランドといえば、2008年に映画『リトル・ダンサー』(2001)を題材としたミュージカル『ビリー・エリオット』に出演し、子役デビューを飾った。アステアの伝記映画では、ヒップホップやバレエダンスを得意とするトムの華麗なダンスパフォーマンスに期待したい。なお、トムは2017年放送のテレビ番組で、『雨に唄えば』を含め複数のダンスナンバーに合わせて圧巻のパフォーマンスを披露している。
ちなみに、フレッド・アステアの伝記映画は、米Amazon Studiosでも進行中。『Fred & Ginger(原題)』というタイトルの同作では、『リトル・ダンサー』の主演で知られるジェイミー・ベルと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)のマーガレット・クアリーをW主演に、数々のミュージカル映画で共演した名コンビとして知られるアステアとジンジャー・ロジャースの“ラブ・ストーリー”が綴られるという。