『ホーム・アローン』親子が感動の再会、ハリウッド殿堂入りのマコーレー・カルキンをお母さん役が讃える「ママ、ありがとう」

『ホーム・アローン』シリーズのケビン役マコーレー・カルキンと母・ケイト役キャサリン・オハラがファンの前で久しぶりの再会を果たした。2023年12月、カルキンはハリウッドの功労者に与えられるハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに殿堂入り。オハラはカルキンの功績を讃えるプレゼンターとして記念式典に登壇し、スクリーン上の“息子”へ手紙を読み上げた。
式典前、オハラは米Varietyとの取材に応じ、カルキンとの思い出を振り返った。クリスマスシーズンの定番映画『ホーム・アローン』といえば、家族旅行に置いていかれてしまった少年がひとりぼっちの自宅で小さな冒険に出るハートフルコメディ。置き忘れた“張本人”である母・ケイトを演じたオハラは、「とてもズボラな偽物の母親として、彼をお祝いするこのような機会を与えていただいてとても嬉しいです」と語っている。
オハラによれば、カルキンを初めて知ったのは、『ホーム・アローン』にも出演したコメディ俳優ジョン・キャンディが主演を務めた映画『おじさんに気をつけろ!』(1989)だという。「“この美しい小さな少年はどこから来たのだろうか”と思いました」。
カルキンの「とても共感できて、リアルな」演技に驚かされたというオハラは、「まるで、ケビンという男の子が本当に存在して、遊びのために俳優たちに囲まれているんじゃないかと思ったくらいです」と当時を振り返る。その上で、「『ホーム・アローン』を観ることが家族にとってホリデーの伝統となったのは、彼のおかげです」と改めて功績を称えた。
若くしてハリウッドのスターダムを駆け上がったカルキンは「世界一有名な子役」として世界ギネス記録に認定。オハラもその人気ぶりを「ビートルズやエルヴィス・プレスリー、ガンジーのようでした」と振り返る。一方、「それを子どもに背負わせるなんて、考えられないことでした」とも語っているように、カルキンに起きたのは決して良いことばかりではなかった。自身が稼いだ莫大なお金の管理をめぐり両親が裁判で争ったのだ。これをきっかけにカルキンは俳優活動引退を決意したほどだ。
それから現在に至るまで、カルキンをめぐっては様々な憶測も囁かれてきたが、今や立派な一児の父となった。「マコーレーは、素敵な若者になったと思います」とオハラ。「14歳にして、彼には知恵と自衛本能が備わっていました。“ここまで”とストップをかけられる何かがあったんです。それから、彼は自分の意思で人生を歩んでいます」と“息子”に敬意を払った。
式典当日、ステージに登壇したオハラはカルキンとファンの前で再会。その場で待っていたカルキンは「ありがとう、ママ」と言ってオハラを迎え入れ、2人は『ホーム・アローン』のラストを思わせるような愛情こもった抱擁を交わしたのだった。
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Source:Variety