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『ホーム・アローン』泥棒マーヴ役俳優、「レンガやアイロンをぶつけられて痛かった?」と聞かれすぎて困っちゃった

ホーム・アローン
© Twentieth Century Fox

毎年ホリデーシーズンになると再見したくなる『ホーム・アローン』シリーズ。マコーレー・カルキンが演じるケビンの愛らしさはもちろんのこと、憎めない泥棒コンビ、ハリー&マーヴのファンも多いのでは。マーヴを演じたダニエル・スターンは、本シリーズに関する質問に飽き飽きしていたこと、しかしそれが大きな学びになったことを米Comicbook.comのインタビューにて明かしている。

クリスマス休暇に家族と離れて1人になってしまったケビンが、大事な我が家を守るため奮闘する『ホーム・アローン』シリーズ。1作目はシカゴの自宅で、2作目ではニューヨークの叔父の家で、ケビンはハリー&マーヴをあの手この手で撃退しようとする。強面で悪賢いハリー(ジョー・ペシ)とは対照的に、能天気でちょっと抜けているマーヴがケビンに容赦なくやっつけられてしまう様は、いつ見ても非常にユーモラスだが、それゆえにスターンは、何度も同じ質問をされることにちょっと飽き飽きしてしまったようだ。

「本当に何度も訊かれましたよ。『顔の上に乗っていたタランチュラは本物だったの?ジョー・ペシってどんな感じの人?アイロンを顔にぶつけられた時は痛かった?』顔にぶつけられると言えば、『レンガを顔にぶつけられた時は痛かった?』この質問も多かったですね。その質問が始まると、こう返してましたね。『あれは偽物だからね?』『小道具部門があったからね、レンガを顔にぶつけられてはいないよ』って。そうするとみんな『へ~』って。」

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何百回、いや何千回と繰り返されたであろうやりとりにスターンもさすがにうんざりしてしまったのだろう。しかし映画の公開のタイミングで、メディアリテラシーについて教鞭を取る事になったスターンにとって、観客が劇中の出来事を「信じ切っている」ということに気づきを得たと補足している。

「皆さん本当に信じているんですよ、このようにして映画が作られていて、私たちが作品を作っているって。皆さんが楽しんでくれていることはとても嬉しいことです。だけど私は実際にレンガを顔にぶつけられているわけではないから、子どもたちに(現実とフィクションを)少し切り離させることは私のミッションになったんです。だけど私はそれが映画鑑賞を広げてくれるものだと思いました。だから『レンガが顔にぶつかったときに痛かったかって訊かないでね』って長い答えになったのかなって思います。」

飽きるほど訊かれた質問を、学びの材料に転換できるのはクリエイティブな発想あってこそ。そして多くの人々から「本当に痛かった?」と訊かれてしまったスターンは優れた俳優だと改めて感じるエピソードだ。

Source:Comicbook.com

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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