【ネタバレ】「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」第1話、あの衝撃シーンが必要だった理由とは?
この記事には、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」第1話のネタバレが含まれています。
「ハウス・オブ・ドラゴン」第1話、衝撃の切開シーンの意図
第1話では、ヴィセーリス・ターガリエン王(パディ・コンシダイン)が跡継ぎとなる息子の誕生を心待ちにする中、いよいよ妻エイマ・アリン(シャーン・ブルック)が出産を迎える。しかし逆子のため難産となり、ヴィセーリスは妻を救うか、子を救うか、という究極の決断を迫られる。そして後継者を切実に求めるがゆえ、ヴィセーリスは妻を犠牲にしてしまう。エイマが恐怖と痛みで叫ぶ中、子宮を切って息子を取り出させるのだ。この目を覆いたくなるほど衝撃的なシーンについて、サポチニクは以下のように語っている。
「エイマは『産褥が私たちの戦場』と言います。中世の女性にとって出産は暴力だったという事実を探るには、興味深い方法だと思いました。出産は非常に危険な行為です。成功する確率は五分五分。多くの女性は成功しませんでした。帝王切開では死んでしまうので、もし選択肢があれば、父親は母親よりも子供を選ぶでしょう。それは人生の中で極めて暴力的な部分だったのです。」
さらに、サポチニクは「男性と女性の戦いを視覚的に並列して描くのに適切なタイミングだと思ったんです。一方は戦場で戦い、もう一方は生き残るために戦っている。時には身近な人から生き残るためにね」と米Insiderに説明。制作チームはこの出産シーンを美化せず、「恐ろしくリアル」に感じられるよう努めたという。
またサポチニクは今後「何度か出産が登場する」と明かし、それぞれの出産に対して異なるアプローチをしているようだ。「基本的にはそれぞれ異なるテーマを与え、異なる視点から掘り下げていくことにしています。『ゲーム・オブ・スローンズ』の数々の戦いでやってきたように、同じことを繰り返すのではなく、毎回違う切り口で描いていきます」。
「ゲーム・オブ・スローンズ」では主に男性が戦う姿が描かれてきたが、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」では女性の戦いに軸を置いているのが興味深い。初回から視聴者の心を掴んだレイニラ王女やアリセントなど、女性たちの活躍が待ちきれない。
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Source:Hollywood Reporter,Insider