『ハリー・ポッター』ネビル役、スネイプ先生役アラン・リックマンとの感動秘話「話せなかったのは怖かっただけ」

『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役で知られ、2016年に逝去した名優アラン・リックマンにまつわる感動秘話が2021年3月に語られていた。その語り手は、同じく『ハリー・ポッター』シリーズでネビル・ロングボトムを演じたマシュー・ルイスだ。
ネビルといえば、スネイプ先生を恐れており、その様子はシリーズ第3作『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)での「まね妖怪ボガート」の授業シーンからもうかがえた。そんなネビルを第1作から演じてきたルイスは、スネイプ役のリックマンを実際に恐れていたという。ルイスは2021年3月に出演した俳優マイケル・ローゼンバウムのYouTube番組にて、このことを明かしながらも、完結作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)で体験したリックマンとの思い出を語っている。
リックマンにとっての撮影最終日、ルイスは「彼のトレーラーを訪れた」のだという。その目的は、それまでリックマンに対して抱いていた思いを、本人に伝えるため。「僕は彼にこう言ったんです」と話すルイスは、以下のように続ける。
「今日はあなたの最終日ですよね。こんなに長い間、あなたとご一緒できたことは素晴らしいことだとお伝えしたかったんです。僕たちはそこまでお話できなかったですけど、それはただあなたが怖かったからなんです。でもあなたは素晴らしい方で…。10年間、一緒に働かせていただいて、僕を怒鳴らないでいただいて、僕たちの誰に対しても対等に扱っていただいてありがとうございました。」
ルイスの言葉に、リックマンは「ほら、入ってきなさい」と迎え入れたという。「それで彼はケトルをつけてくれた」と振り返るルイス。「僕たちは紅茶を飲みながら、僕が歩もうとしていたキャリアだったり、それに対して彼が与えてくれた助言などについて話しました」と生前のリックマンの温かい人柄を明かした。
スネイプという役柄ゆえに、リックマンに対して恐怖をいだいていたのはルイスだけではない。マルフォイ役のトム・フェルトンも以前、「怖かった」と話していた。「それでも、彼はとてもとっても優しい方だった。いたずらっぽいユーモアのセンスをお持ちで」とフェルトン。「初めてお会いしたのは12歳の時ですけど、“どうも”以上のことを言う度胸を身につけるのに数年かかりました」とリックマンとの思い出を語っていた。
今やすっかり大人となったルイスとフェルトン。2人をはじめとした『ハリー・ポッター』の卒業生にとって、共演者でありキャリアの大先輩でもあったリックマンの背中は大きく見えていたに違いない。
Source: Inside of You with Michael Rosenbaum,Tom Felton Tiktok