『ホース・ソルジャー』クリス・ヘムズワース、『マイティ・ソー』ワイティティ監督からの学びを活かしていた

最高機密として封印されてきた”9.11直後の最初の戦い”を描く映画『ホース・ソルジャー』の撮影現場にて、主演のクリス・ヘムズワースは『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティ監督からの学びを活かしていたという。
『ホース・ソルジャー』は、ハリウッド随一のヒットメーカーであるジェリー・ブラッカイマーが、デンマークのCM界の鬼才でコソボ紛争を追った報道写真家でもあるニコライ・フルシーを監督に抜擢し製作。9.11直後の最初の反撃であり、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願した12人のアメリカ陸軍特殊部隊員(グリーンベレー)の勇姿を描く衝撃の実話だ。
このように現場ではリーダーシップを発揮していたと評されるヘムズワーズだが、その裏には『マイティ・ソー バトルロイヤル』タイカ・ワイティティ監督からの学びがあったという。
「主演俳優や監督が嫌な人だと、撮影現場は楽しい雰囲気にならないんですよ。ドミノ効果ですね。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で改めて感じました。あの現場にいた人はみんな、”こんなに楽しい撮影は初めてだった”と喜んでいたのですが、それはタイカ・ワイティティ監督のおかげなんです。」
『バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督といえば、現場では「とてもゆるやかな、協力的な雰囲気」を作ることに努め、現場では音楽を流し、みんなで一緒にダンスしたり、一緒に食事をしたりと撮影以外の場面にも工夫を凝らし、出演者らからの絶大な信頼を構築。それが故に出演者から多大なアドリブ演技を引き出すことに成功し、ジェフ・ゴールドブラムら大物出演者からも大絶賛を受けた監督だ。この経験が大きな学びとなったというヘムスワーズは「この映画のように、寒かったり、厳しい状況で撮影したり、というのが必要な場合は特にそう」と続ける。
「不満を口にしたいことは何度もありますが、それをやってしまうとみんなが不満を言い出す。映画『白鯨との闘い』(2015)の時に、ロン・ハワード監督に”この撮影はキツくなるよ。君はリーダーだから、気をつけてくれ”と言われて、”もちろんです”と答えたのですが…。ある時、うっかり何か不満を言ってしまって。そうしたらみんなが続々と不満を言い出してね。”しまった、マジで伝染するもんなんだな”と後悔しましたよ。自分の頰をひっぱたきたいくらいに。」
『ホース・ソルジャー』公式サイト:http://gaga.ne.jp/horsesoldiers/