ヒュー・グラント、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』はいい映画なのに「なぜ事前に市場調査をしないのか」

かつては「ロマコメの帝王」と称され、近年は『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(2023)や『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)などでユーモアやウィットを発揮しているヒュー・グラント。もっとも最近は、スタジオ大作映画に思うところがあるようで……。
米Vanity Fairのインタビューにて、ヒューは「フィルムメーカーの資質や独立性があまり認められていない作品はいくつかお断りしました。大企業が作り手を監視しているように感じるものには、そういう決断を下したくなかったのです」と述べ、このところのスタンスを明かしている。
「(作り手には)率直に聞いてみるし、監督には質問をします。かなり早い段階で分かるものなんですよ。なぜって、契約する前に、その役柄に関するアイデアがあるかもしれないですから。提案を受けることもあれば、クリエイティブを管轄していない幹部の反発が多いかどうかが分かることもあります。」
ただし、ヒューにも全てのスタジオ大作映画を否定する向きはない。直近の出演作では、パラマウント・ピクチャーズが手がけた『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を「すごくいい映画でした」と好意的に捉えている。しかし、興行収入が振るわなかったことにはもどかしさもあるようで、「なぜ事前に市場調査をしなかったのか。それが良くなかったんだと思いますよ。基本的には“ゲームの映画なんて見たくない”と思われていたわけで、どうして大衆に尋ねることをしなかったんでしょう」とも口にした。
また今後は、ユニバーサル・ピクチャーズ製作の『ブリジット・ジョーンズの日記』第4作にもダニエル・クリーヴァー役で復帰。当初は出番があまりに少ないことに不満を覚えたが、いくつか脚本にシーンを加えたところ、製作サイドが気に入って物語に反映してくれたという。「僕はあまり出番がなくて、1週間仕事をしただけです。だけど、映画を観たらとても感動するはずですよ」と語るヒューは、作品のスケールよりも自身の納得感を重視しているようだ。
ちなみに、そんなヒューが新たな境地を開拓したのが、トロント国際映画祭のプレミア上映で好評を博している主演作『Heretic(原題)』。これまでのフィルモグラフィには珍しいホラー作品かつA24製作ということで、ヒューの今の気持ちにもフィットしている作品なのかもしれない。
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Source: Vanity Fair