『アイ・アム・レジェンド』続編は別エンディングでスタート、「THE LAST OF US」からも影響

ウィル・スミス主演のSF映画『アイ・アム・レジェンド』(2007)の続編では、大ヒット中のHBOドラマ「THE LAST OF US」の影響が見られそうだ。前作から引き続き脚本を手がけるアキヴァ・ゴールズマンが米Deadlineに語っている。
『アイ・アム・レジェンド』は、科学者のロバート・ネビル(ウィル・スミス)が、ウイルス感染によって人々がゾンビ化してしまったニューヨークで、治療法を求めて孤独に戦う物語。リチャード・マシスンの同名小説に基づき、監督は『コンスタンティン』(2005)や『ハンガー・ゲーム』シリーズのフランシス・ローレンスが務めた。続編にはウィル・スミスが復帰するほか、新たに『クリード』シリーズや『ブラックパンサー』(2018)のマイケル・B・ジョーダンが出演。スミス&ジョーダン&ゴールズマンはそれぞれ製作も兼任する。
インタビューにて、続編の舞台は「第1作から数十年後」になることを明かしたゴールズマン。終末世界の描き方は、「THE LAST OF US」を参考にしたいと考えているようだ。
「私は『THE LAST OF US』に夢中です。(同作では)終末後だけでなく、20~30年経過した後の世界も描かれています。地球がどのように世界を再生していくのか見ていると、“人間が主役でなくなったら、一体どうなるのか?”という問いに美しい視点を感じます。特にニューヨークでは、その様子がよくわかると思います。(続編で)エンパイア・ステート・ビルに登るかはわかりませんが、可能性は無限大です。」
人気サバイバル・アクションゲームに基づくドラマ「THE LAST OF US」は、寄生菌の感染爆発から20年後が舞台。終末世界に適応することを余儀なくされた社会で、生存者のひとり・ジョエル(ペドロ・パスカル)と、寄生菌の抗体を持つ少女・エリー(ベラ・ラムジー)の危険な旅路を描く。
『アイ・アム・レジェンド』続編が前作から数十年後を舞台にするのであれば、その間に再生された世界の様子や、「THE LAST OF US」エリーのような終末後に生まれたキャラクターを見ることができるかもしれない。
なお、第1作は劇場公開されたエンディングのほか、マシスンの原作に近い別エンディングが存在する。ゴールズマンによれば、続編はその別エンディングに基づく内容になるという。
「我々はマシスンの原作と、前作の劇場公開版とは対照的だった別エンディングに遡ります。マシスンが語っていたのは、人間が地球上で支配的な種として生きてきた時代が終わったということ。本当に興味深いことであり、我々は探求したいと思っています。(続編は)原作にもう少し忠実なものになるでしょう。」
Source:Deadline