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超高額『アバター』打ち切りなら記者会見を開くとジェームズ・キャメロン宣言 ─ 「そこでどんな計画だったか話す」

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ
(C) 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

もしも『アバター』シリーズを継続できなくなった場合、記者会見を開く──。巨匠ジェームズ・キャメロンが宣言した。

シリーズ第3作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が公開された今も、キャメロンは2029年公開予定の第4作、2031年公開予定の第5作について沈黙を守っている。脚本は早々に完成しており、一部のシーンはすでに撮影されているにもかかわらず、「(4作目のことは)考えてもいません。今の僕は無職だから、一年後にまた聞いてください」とさえ言っていたのだ。

また公開前には、「ヒットすることは疑いないが、問題は続きを作れるほど稼げるか。(もしも成功せず)これで終わりだというなら、それでもいい」と口にし、シリーズ中途終了の可能性さえ示唆していた

Entertainment Weeklyでは「サーガが続くことを願っています」と述べつつ、“最悪のケース”について言及。「もしも何らかの理由で『4』と『5』を作れなくなった場合、私が記者会見を開き、どのような計画だったかをお話しするのはどうですか?」と語った。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は製作費4億ドルともいわれる超高額作品だが、幸いにも世界的ヒットを継続中。2025年12月29日現在、米国興行収入は2億1,769万ドル、海外興収は5億4,270万ドルで、世界興収は累計7億6,039万ドル。年明けにも10億ドルの大台を突破し、実写版『リロ&スティッチ』と『ズートピア2』に続き、2025年公開作品として3作目の記録を樹立する構えだ。

今後、どこまで興行収入が伸びるかは誰にもわからないが、現時点では続編実現の機運が高まっているのが実際のところ。ただしキャメロンは、もしも映画でシリーズを継続できない場合、『アバター』の小説版を自ら執筆することが夢だと語った。

「キャラクターたちには文化や背景、さまざまな設定を書き込んでいます。それくらい細部までこだわった作品を作りたいのです。しかし、(小説は)もはやビジネスモデルとして成立しません。人々が小説を読まなくなっている。それでも、本来すべてをどうするはずだったのかという正史を記録しておくのは良いことかもしれません。」

ちなみに『アバター』シリーズの過去2作は、どちらも世界興収20億ドルを突破する歴史的快挙となっている。この勢いをどこまでキープすることができるかがポイントだ。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は公開中。

Source: Entertainment Weekly

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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