『モアナと伝説の海』作曲家、移民問題をテーマとしたヒップホップMVを公開!『ローグ・ワン』リズ・アーメッドらが参加

2017年6月28日(現地時間)、映画『モアナと伝説の海』の劇中曲を手がけた音楽家リン・マニュエル・ミランダが、移民問題をテーマとした楽曲『イミグランツ (ウィ・ゲット・ザ・ジョブ・ダン)』(原題:Immigrants (We Get The Job Done))のミュージック・ビデオを公開した。

本楽曲およびミュージック・ビデオに参加しているのは、ソマリア出身のラッパーK’Naan(ケイナーン)、メキシコ系アメリカ人の女性ラッパーSnow Tha Product(スノー・ザ・プロダクト)、パキスタン系イギリス人で『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)やドラマ『ナイト・オブ・キリング』などに出演する俳優リズ・アーメッド(Riz MC)、プエルトリコ出身のラッパーResidente(レジデンテ)だ。エンドロールまで含めて6分7秒間、メッセージはシビアだが確かに痛快な楽曲の世界を堪能してほしい。


本楽曲『イミグランツ (ウィ・ゲット・ザ・ジョブ・ダン)』は、あらゆる理由からアメリカへの移住を余儀なくされた移民たちが工場や農場といった過酷な労働環境に置かれ続けていることや、警察による移民に対して強制捜査が行われることなど、極めて現代的な問題を歌ったものだ。映像の冒頭では、「移民によって作られた国で、移民という言葉が悪いものになるなんて本当に驚きだ」という声がラジオから聞こえてくる。

もともとこの楽曲は、この一曲の単体で成立しているものではなく、ブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン(原題:Hamilton)』の劇中曲「ヨークタウン(原題:Yorktown)』にインスパイアされたもの。同作は、移民からアメリカ建国の父にまで出世したアレクサンダー・ハミルトンの生涯を描いた作品で、2016年のトニー賞(米国の優れた演劇・ミュージカルに贈られる賞)では最多11部門に輝いた傑作である。現在アメリカではチケットが入手できないほどの超人気演目だが、この作品で脚本・音楽・出演を務めたのが『モアナ』に参加したリン・マニュエル・ミランダなのだ。

『ハミルトン』オリジナル・サウンドトラック(オリジナルキャスト・レコーディング盤)

なお本楽曲『イミグランツ (ウィ・ゲット・ザ・ジョブ・ダン)』には、曲名の“Immigrants, We Get the Job Done”(移民たちよ、やるべきことをやろう)というフレーズが繰り返し登場するが、これは『ハミルトン』の劇中曲「ヨークタウン(Yorktown)」に含まれているセリフの引用である。

『イミグランツ (ウィ・ゲット・ザ・ジョブ・ダン)』は、ミュージカル『ハミルトン』にインスパイアされた楽曲を集めたコンセプト・アルバム「ハミルトン ミックステープ」(The Hamilton Mixtape)に収録されている。
またミュージカル『ハミルトン』は、2017年6月現在アメリカ国内でのツアーが実施されており、12月にはイギリス・ウェストエンドにて上演される。なおミランダによると、映画化の企画も進行中だということだ。

 

Sources: http://variety.com/2017/music/news/lin-manuel-miranda-immigrants-riz-ahmed-daveed-diggs-1202481019/
http://www.billboard.com/articles/news/7849265/immigrants-we-get-the-job-done-video-the-hamilton-mixtape
https://en.wikipedia.org/wiki/Hamilton_(musical)

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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