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プレデター・ビジョンが現実に?赤外線を視覚化するナノ粒子、マウスの実験に成功 ─ 「最終的には人間にも」中国で研究進む

ザ・プレデター
©2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ターゲットの位置を正確に捉えて”狩り”の戦績を上げたい──。そうお悩みのアナタに朗報だ。映画『プレデター』シリーズで、プレデターが赤外線を視覚化する特殊な視覚が現実のものになるかもしれない。中国科学技術大学が、マウスによる実験を成功させたとしてレポートを上梓した。

中国科学技術大学で研究が進められているのは、眼に直接注射するナノ粒子。日中でも対象物の形が見分けられるほどの赤外線が視認可能になる。マウスでの実験では効果が最大10週持続した。


もともと人間は、眼で可視光線を捉えて視覚する。その仕組みついて同大学上席著者のティアン・シュエは、「光が瞳に入って網膜や杆体と錐体(または視細胞)に当たると、光子を可視光波長と共に受け取って、対応する電気信号を脳に送るんです」と説明。「赤外線波長は光受容体が受け取るのに長過ぎるので、視覚することができないというわけです。」

研究されるナノ粒子は、この長い波長を受け取ると、人間が視覚可能な長さの波長に変換して脳に信号を送る。

マウスによる実験では、一時的に角膜が曇るといった副作用が見られるケースもあったが、網膜に損傷を与えることなく成功。近赤外線を発するライトの形を、三角形と丸型といったレベルで見分けられることが確認された。Y字に分岐した迷路で、マウスが赤外線ライトを頼りに正しい道筋を選ぶ様子を撮影した動画も公開されている。

ザ・プレデター
©2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

研究が進めば、プレデターのように赤外線を視覚で捉えられるようになるかもしれない。シュエは、「最終的には、私たち人間の自然能力を超えたものが見られるようになるかもしれない」と期待している。ゆくゆくは、暗号技術、セキュリティ、軍事利用にも役立つ。

Source:Cell,中国科学技術大学

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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