マーベル新ドラマ『インヒューマンズ』ビジュアル解禁!IMAXでも公開、映画並のスケールに

かねてよりマーベル・ファンの間で制作動向に関心が集まっていたドラマ『インヒューマンズ(原題:Inhumans)』の公式ビジュアルがEntertainment Weeklyより初公開となった。
See the royal family throne room in full in this exclusive Marvel’s #Inhumans first look: https://t.co/LAk6o3IZp0 pic.twitter.com/Gq1ngCc0QT
— Entertainment Weekly (@EW) 2017年5月4日
『インヒューマンズ』はタダモノではない
映画、TV放送ドラマ、ネット配信限定ドラマとあらゆる形でファンにリーチするマーベル・エンターテインメントから新たに放たれる『インヒューマンズ』は、全く新しい取り組みを行うドラマだ。本編は人気TVシリーズ『エージェント・オブ・シールド』と同じくABC局が製作を手がけ、世界観も共有。つまり、マーベル・シネマティック・ユニバースと同一世界軸での物語となる。『インヒューマンズ』の存在は既に『エージェント・オブ・シールド』劇中で示唆されており、今作の脚本を手がけるスコット・バックは「S.H.I.E.L.Dでの出来事は今作にも影響してくるだろう」と語っている。
もともと2019年夏に劇場公開映画として映像化される予定だった『インヒューマンズ』だったが、全8話のTVドラマシリーズとしてプロジェクトをリスタートさせた。しかし、壮大なるインヒューマンズの物語はTVのモニタでは狭すぎる。今作の第一話と第二話は、2017年秋の全米放送に先駆け、9月1日にIMAX劇場でプレミア上映されることが決定しているのだ(日本での上映については現時点で情報なし)。前出のバックは「最初の2話はまるで映画のようだよ。IMAXで撮影できたことによって自由を手に入れ、もっとデッカく考えようという気持ちになった。通常のテレビシリーズとして撮影していたら、こんな風には考えなかった」と語っている。
よく「海外ドラマってスケールが大きくて、もう映画みたいだよね」なんて語ることがあるが、正真正銘、IMAXの巨大スクリーンで上映できるほどのクオリティだというのだから、『インヒューマンズ』はタダモノでなさそうだ。
インヒューマンズって?
ところで、日本ではあまり紹介される機会のなかったインヒューマンズとはどんな物語なのだろう。
彼らがコミックに初登場したのは1965年の『ファンタスティック・フォー』でのこと。その後1975年からは単独タイトルもリリースされている。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場するロナンと同じ種族であるクリー星人によって作られた、人間とエイリアンのハイブリッドによる超人種族で、成人の儀式に”テリジェン・ミスト”と呼ばれる神秘の霧を浴びることでスーパーパワーを目覚めさせる。
ドラマの舞台となるのは地球と、テクノロジーが進んだアティランと呼ばれる街。王室が重大な危機に面しており、数人が地球のハワイに逃げ出してきて…、というあらすじが伝えられている。
インヒューマンズの中心となるのはブラック・ボルトというヒーロー。惑星を破壊できるほどに強力な”声”の持ち主で、そのため普段は喋ることができない。バックは「ブラック・ボルトを描くのは難しかったよ。だって話さないからね。それでも彼は我々のヒーローであり、物語の中心人物なんだ。彼のストーリーをどう伝えるかというのは挑戦的だった」と語っている。演じるアンソン・マウントが明かした所によれば、ブラック・ボルトは手話を使ってコミュニケーションを取るそうだ。
ほか、メデューサ(セリンダ・スワン)やゴーゴン(イーム・イクワカー)、クリスタル(イザベル・コーニッシュ)、マキシマス(イワン・リオン)の姿も明かされている。中でも目を引くのは、左から二番目のカルナックの姿だ。演じるのはケン・レオンで、『X-MEN:ファイナルディシジョン』ではキッド・オメガを演じているほか、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも登場している。
ちなみに今作の脚本を手がけたバックは、Netflixドラマ『アイアン・フィスト』の仕事を終えたばかり。しばらく休暇を取ろうと考えていた折、プロデューサーのジェフ・ローブに『インヒューマンズ』の話を持ちかけられ、参加したそうだ。各キャラクターのパーソナリティについて議論を重ねたというバックは、「彼らを可能な限りリアルに描こうと試みた。彼らのパワーは、それぞれのキャラクターにとって自然なものになるようにしたかったんだ」と説明している。
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