マーティン・スコセッシ、新作『ジ・アイリッシュマン』撮影終了!製作費1億4千万ドル、Netflixに豪華スター集結

映画『タクシードライバー』(1976)、『グッドフェローズ』(1990)、『ディパーテッド』(2006)、『沈黙 -サイレンス-』(2016)。数多の名作を世に送り出してきた巨匠マーティン・スコセッシが、新作映画『ジ・アイリッシュマン(原題:The Irishman)』の撮影をついに終了した。
当初はパラマウント・ピクチャーズが製作する予定だった本作は、膨らみ続ける製作費のために同社の手を離れ、ついにNetflixが請け負った。映画の製作中も予算は増え続け、米Deadline誌によれば、その金額は1億4,000万ドル以上にものぼるという。巨大スタジオも逃げ出す脅威の大作映画、その完成が少しずつ近づいている……!
実在マフィアの半生描く『ジ・アイリッシュマン』
このたびスコセッシは、自身のInstagramにて『ジ・アイリッシュマン』の撮影終了を報告した。
スコセッシ自ら「実現させてくれた多くの人々に感謝を」と記しているあたり、製作費の面も含めて、『ジ・アイリッシュマン』は一筋縄ではいかないプロジェクトなのだろう。チャールズ・ブラントによるノンフィクションを原作とする本作では、主演のロバート・デ・ニーロがCGによる「若返り」を駆使して、実在のヒットマンであるフランク・シーランの半生を一人で演じる。
さらに豪華スターの競演も見どころで、1975年にシーランが殺したとされるジミー・ホッファ役をアル・パチーノ、マフィアのボスであるラッセル・ブファリーノ、アンジェロ・ブルーノ役をそれぞれジョー・ペシとハーヴェイ・カイテルが演じるのだ。さらに『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(2017)のレイ・ロマーノ、『X-MEN: フューチャー&パスト』(2014)のアンナ・パキンも登場する。
第90回アカデミー賞では『イカロス』(2017)が長編ドキュメンタリー賞を受賞、『マッドバウンド 哀しき友情』(2017)が脚色賞・助演女優賞・撮影賞・歌曲賞にノミネートされるなど、今やNetflixオリジナル作品は映画界でも確かな存在を築いている。巨匠スコセッシが放つ『ジ・アイリッシュマン』は、その新たな扉を開く作品となるだろうか?
映画『ジ・アイリッシュマン』はNetflixにて2019年配信予定。
Sources: https://screenrant.com/martin-scorsese-irishman-movie-filming-wrap/
http://deadline.com/2018/02/martin-scorsese-the-irishman-china-stx-netflix-backstory-1202282355/
Eyecatch Image: Photo by Siebbi https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Martin_Scorsese_Berlinale_2010.jpg