『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』原作者スティーヴン・キングすら怖がったシーンとは

2017年11月3日に待望の日本公開を果たしたホラー映画の新たな傑作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は、全米ではR指定ホラー映画史上最高の記録を叩き出した怪作として、世界中に新たなトラウマを植え付けている。

原作を手がけたホラー小説界の巨匠スティーヴン・キングもお墨付きを与えており、「期待以上の出来栄えに驚いた」とコメントする『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』には、そのスティーヴン・キングすら”怖がった”という映画オリジナルのシーンがあった。

注意

この記事には、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』のネタバレ内容が含まれています。

「ペニーワイズの正体は、その子供が最も恐れる対象を利用する」──スティーブン・キングがそう語るように、ペニーワイズとはある時は奇っ怪なピエロに、またある時はゾンビのような感染症患者の姿を装い、子供たちに悪夢のような恐怖体験を与える。

スティーヴン・キングが怖がったのは、ユダヤ人のスタンリー・ユーリスのもとに現れた”それ”の姿だ。父の書斎の壁に掛けられた、歪んだ顔の不気味な女性の絵画。スタンリーは少し傾いたその額縁を直すが、目を離すと絵が床に落下してしまう。怯えながら壁に掛け直すと、絵から女性の姿が消えていて…。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の製作を手掛けたバルバラ・ムスキエティがColliderのインタビューに応えたところによれば、原作者のスティーブン・キングが本編を鑑賞後に監督に対しメールで「女性の絵画がたまらないね、もの凄く怖かったよ」と伝えたのだという。

撮影中も謎だった”それ”の絵姿

ところでスタンリーを演じたワイアット・オレフは、絵画の女性姿の”それ”の姿形を知らぬまま撮影していたのだという。ワイアットは海外メディアTHRILLISTの取材に対して以下のように答えている。

「アンディ監督は(絵画の”それ”について)僕に隠していたんです。だからとても神秘性を増しました。撮影中、僕はあの女性の絵姿を見ていないんですよ。何も描かれていないキャンバスを使って撮影していたんです。だからあの女性がどんな姿なのかもわからなくて、それが逆に怖かったですね。

監督はシーンの意図についてけっこう説明してくれないことがあったんですけど、それって監督自身の子供の頃の恐怖体験から来ているのだと思います。きっと、監督も絵を恐れていて、それをスタンリーに投影しているんでしょうね。(中略)だからスタンリーは”それ”を恐れいているわけです。”それ”にどう反応していいかもわからないし、”それ”とどう立ち向かえばいいのかもわからないという。」

子供が恐れる対象に姿を変えて現れる”それ”だが、思い返せばスタンリーが”絵画”に恐れるのはとても理にかなっているだろう。芸術とは時に恐怖と紙一重で、小さい子供にとっては妙に恐ろしく見える絵画作品も世の中にはたくさんある。子供の頃、日常の中で何気なく目にする絵画に”トラウマ”を抱いた経験があるという方も多いはずだ。

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は2017年11月3日より公開。

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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