『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』続編へ続くペニーワイズの恐怖 ─ いま、わかっていること

2019年公開予定の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』続編では、物語のおよそ後半部分にあたる、登場人物らが大人になってからの世界が描かれる。
この記事では、本作を手掛けたアンディ・ムスキエティ監督や出演者らが海外メディアで答えた証言の数々を元に、現時点でわかっている『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』続編の情報をまとめたい。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』続編の時代設定
2017年の今作で恐怖のピエロ、ペニーワイズに立ち向かったビルたちルーザーズ・クラブ。それから月日は流れ、大人になってそれぞれの人生を歩んでいた彼らのもとに、”それ”が蘇ったとの知らせが届く。”それ”は、ちょうど27年の周期ごとにデリーの街に現れ、子供たちを襲うのだ。一作目(チャプター1)の舞台が1988年であったことを考慮すれば、続編(チャプター2)は2015年あたりの時代設定となる。
「続編についてはあまりお伝えできないのですが」──GQのインタビューに答えたアンディ・ムスキエティ監督だが、続編について話せる範囲での概要を伝えてくれている。
「(原作は)傑作ですし、(続編で描かれる部分は)物語のとても重要な部分になります。僕たちは、そのストーリーに立ち戻りたい。(続編は)27年後の未来、つまり現在が舞台となりますね。ルーザーズ・クラブのメンバーは、ペニーワイズを倒すために再び集結しなければならない。彼らは1989年の夏の記憶を探るのだけど、なかなか思い出せなくて…、というのがザックリとしたところです。」
ペニーワイズの正体
「僕も参加することは決まっていますが、今のところそれしかお伝えできません。今は製作のごく初期段階で、アンディ監督と内容を話し合っています。違った物語になりますが、ペニーワイズの正体をより深く探る展開にワクワクしています。」──本作でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドがMetro UKのインタビューで答えたこのコメントも、現在我々に与えられているわずかな情報のうちの一つだ。おそらくホラー映画史上にその名を新たに刻まれるであろう2017年版ペニーワイズを怪演してみせたビル・スカルスガルドは、続編でもこのキャラクターのインパクトを引き続き表現したい旨を語っている。スカルスガルドは、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ラストのペニーワイズに深みを感じ、非常に印象的だったと述べたMetro UKインタビュワーの発言に喜び、以下のように答えている。
「(今作における)最初のシーンからラストにかけて、ペニーワイズには深みと変化が生じていて、その間には冒険が描かれていました。だから、そういった感想はとても嬉しいですし、僕も共感できます。それこそ、僕が皆さんに感じて頂きたかったものなので。”ちょっと待って、これは一体なんなんだ?”みたいな。この印象を求めていましたし、続編でもそれを目指したい。時空を超えたアイツ(ペニーワイズのこと)の心理と抽象を掘り下げていきたいですね。」
「(一作目では)子供たちをエモーショナルな冒険に出すことに注力したかったんです」──Yahoo Moviesのインタビューに答えたアンディ・ムスキエティ監督は、続編について興味深い意向を明かす。
「第二作目では、別の次元 ─ 向こう側 ─ に連れていきたい。原作の視点は常にルーザーズ・クラブと共にあるので、ペニーワイズについて分かることって、とても不確かで不条理なもの。だから、向こう側がどうなっているかわからない、というミステリーを尊重したいなと。」
原作よりも更にダークなキャラクター像
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