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『マイティ・ソー バトルロイヤル』物語の舞台はいつ頃か ― マーベル映画恒例、時系列問題に新証言

マイティ・ソー バトルロイヤル
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が公開されるたび、ファンの間で「この物語の時系列はいつなのか?」という話題が持ち上がるのは今や恒例となった。これまで「映画の公開年と劇中時間はほぼ一致している」という説が有力視されていたが、それが公式に否定されたのは『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)が公開された後のことである。

『スパイダーマン:ホームカミング』で持ち上がった「8年後問題」とは、『アベンジャーズ』(2012)ラスト直後のシーンから劇中の時間が現在へ移った際に「8年後」というテロップが表示されたことだ。もし『アベンジャーズ』が2012年の物語で、『スパイダーマン:ホームカミング』が2017年の物語なら、テロップは「8年後」ではなく「5年後」が正しいはず……。
しかしマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、ファンの間で起こった議論に対して「『この映画は2017年11月公開だから、2017年11月が舞台に違いない』という仮定があるかと思いますが、それは違うんです」述べたのである。

映画マイティ・ソー バトルロイヤルは、「8年後問題」によってファンが騒然としたあと初めてのMCU作品だ。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)以来スクリーンに登場してこなかったソーやハルクは、一体いつの時間を冒険しているのだろうか?

注意

この記事には、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

マイティ・ソー バトルロイヤル
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

複雑化するマーベル映画の時系列

結論からいって、マーベル・スタジオ側は『マイティ・ソー バトルロイヤル』の正確な時系列を明かしていない。米メディアの取材に応じたプロデューサーのブラッド・ウィンダーバウム氏は、むしろ言葉を選びながら答えを“曖昧にしている”のである。

「この映画は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の5分後から始まるような映画ではありません。基本的には数年後が舞台の…うん、難しいですね。MCUのタイムラインでは出来事が重なり合っているんです、特にフェイズ3(編注:2016年『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から2020年『アベンジャーズ』第4作まで)では。フェイズ1の『フューリーズ・ビッグウィーク』やほかの作品のように連動しているわけではないんです。だから(『マイティ・ソー バトルロイヤル』は)『シビル・ウォー』や『ホームカミング』以前、そのあたりですね。」

ブラッド氏が言及している『フューリーズ・ビッグウィーク』とは、コミック『アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク』(ShoPro Books刊)のこと。『インクレディブル・ハルク』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『マイティ・ソー』(2011)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)の出来事はすべて1週間以内に起こったものだとして、その背景にいたニック・フューリーたちを描いたストーリーだ。

その一方、現在のマーベル・シネマティック・ユニバースは、作品同士の緊密な繋がりではなく全体に散りばめられた要素が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へいかに接続されるかということが重要視されているとみられる。その点でいえば、間違いなく『マイティ・ソー バトルロイヤル』にもなんらかの要素が用意されていることは明白だろう。

というわけで、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の時系列ははっきりとはわからない。しかしブラッド氏は、本作に至るまでソーが2年間の冒険を続けてきたことを明らかにしている。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、ソーは自分のすべき旅に出ており、それゆえ『シビル・ウォー』には登場しなかったというわけだ。したがって、「暇を持て余したソー」こと『チーム・ソー』は非正史作品という扱いなのだという。なるほど、暇を持て余すどころではなかったということか……。

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日より全国の劇場で公開中。

Sources: https://screenrant.com/thor-ragnarok-mcu-movie-timeline/
https://screenrant.com/thor-3-ragnarok-thanos-infinity-stones/
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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