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【インタビュー】なぜ『IT/イット THE END』はメチャクチャ怖いのに笑えるのか ─ 監督に聞いた、恐怖と笑いの秘訣

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』アンディ・ムスキエティ監督、バルバラ・ムスキエティ
© THE RIVER

“それ”ことペニーワイズと、大人になったルーザーズクラブが27年越しに対峙、ついに全ての決着をつける。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 』(2017)の完結作『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が、2019年11月1日より公開となった。

THE RIVERでは、監督のアンディ・ムスキエティと、その姉であり本作プロデューサーのバルバラ・ムスキエティにインタビューを敢行。恐怖も面白さもパワーアップした本作『IT/イット THE END』の秘密を聞いた。


『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』アンディ・ムスキエティ監督、バルバラ・ムスキエティ
© THE RIVER

『IT/イット THE END』笑いを忍ばせる理由

── 『IT/イット THE END』、怖すぎですよ。途中から感覚が麻痺してしまって、笑いが止まらなくなってしまいました。おかしくなっちゃいました。

アンディ・ムスキエテェイ監督:それは特定のジョークのシーンで?それとも全体的に?

── 全体的にです。怖すぎて、もう感覚がおかしくなって。

アンディ:良いことですよ!つまらないなら、笑えないですから。

── ただ怖いだけでなく、意外とコメディの要素もありましたよね。

アンディ:その通りです。コメディ要素は、いつもほぼ無意識に取り入れちゃう。自分ではそんなつもりはないんですけど(笑)。僕は1980年代育ちですが、当時の映画ってコメディとのハイブリッドが多かった。例えば、サム・ライミの『死霊のはらわた』(1981)『死霊のはらわたⅡ』(1987)とかもそうでしょう。だから、ホラーとコメディの融合は僕にとっては自然なことで。それに、ちょっとユーモアがあった方が、お客さんの心を掴みやすいと考えています。

バルバラ・ムスキエティ プロデューサー:恐怖も笑いも、感情における頂点ですよね。それに、脳内で起こる化学反応でもある。恐怖と笑いの感情が似ているのは、そういうことだと思います。アドレナリンやオキシトシンが分泌されてね。

アンディ:ホラーの演出ばかりがひたすら続くと、観てる方も慣れて退屈してしまう。だから時折笑いを入れて、ホッとする瞬間を作るんです。そして、また怖がらせる。いったんゼロ地点まで戻すポイントを作ってやることで、全体が引き締まるんですね。次の瞬間にジョークが来るのか、首がぶっ飛ばされるのか分からないっていう。

バルバラ:フフフフフフ(笑)。

アンディ:だからこそ、予測不能な映画になるんです。

ルーザーズクラブ子役、声も若返り

── 引き続き子供時代のルーザーズクラブが登場しますが、2年を経て子役が成長したため、デジタル処理で若返らせたと聞きましたが。

アンディ:一部のキャストですね。

── どうやったんですか?

バルバラ:お金(笑)。

アンディ:お金で製作会社を雇う!(笑)えっと、前作から2年経って、彼らも成長したので。まつ毛が伸びたり、鼻が大きくなったり、口ひげが生えたり。CGと言うよりは、調節って感じですね。3Dでもなくて、2.5Dってところかな。ちょっと顔を縮めたり、鼻を小さくしたり。

バルバラ:手を大きくしたり、肩を小さくしたり。

アンディ:そう。少しなで肩にしたり。

バルバラ:(ベバリー役の)ソフィアには手を加えていません。ソフィアは全く変わらなかった。パーフェクトでした。

アンディ:うん。ソフィアはもう身長が伸び切っていた。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

── 子役の声はいかがでしたか?声変わりもあったかと思うんですけど。

アンディ:実は、ほとんどのキャストに別の子役を新たに起用しました。

バルバラ:収録した声のピッチと、吹き替えを合成したんです。

アンディ:1作目の頃はみんな12〜13歳くらいで、(高い声で)“ナナナナナ”って声だったんですけど、2年ぶりに帰ってきたら声が(低い声で)“ぶぉあ”みたいになってた。だから、吹き替えできる声優や子役を探したんですよ。映画をご覧になって、気づきました?

── いえ、気づきませんでした!

バルバラ:良かった、うまくいった。

アンディ:この話、本当は明かしたくなかったんですよ!知らなかったら気付かないはずだから。でも一度知っちゃうと、批評するでしょう。僕はね、レビュー記事も読まないようにしてるんですから。

バルバラ:ルーザーズクラブの子役たちなんですが、1作目を撮った夏、あの子たちは本当にルーザーズという感じで。みんなで一緒に親友同士になっていました。2年が経って、彼らのキャリアも広がりました。でも、集まるとやっぱりまだ子供なんですよね。あの子たちの親御さんにも言われたんですけど、別の仕事じゃなくてこの仕事を選んで戻るのは凄いことで、やっぱりみんなで集まりたいみたいですねって。

アンディ:あの子たちの絆は堅いですよ。


なお、アンディ監督とバルバラへのインタビューでは、本編のネタバレ部分やその裏側に深く踏み込んだエピソードも多数明かされた。観た後には思わず語りたくなる『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の、監督とプロデューサーのさらに細かなネタバレ解説は、後日お届けする。

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は、2019年11月1日(金) 全国ロードショー(IMAXⓇ/4D/吹替版 同時公開)。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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