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『IT/イットTHE END “それ”が見えたら、終わり。』海外最速レビュー、衝撃の賛否まっぷたつ ─ 「最高だった」「ガッカリ」「ものすごく怖い」「怖くない」

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングによる傑作を映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)の続編にして完結作、『IT/イットTHE END “それ”が見えたら、終わり。』が米国にて初上映を迎えた。物語に堂々の締めくくりをもたらす本作は、なんと上映時間2時間49分という意欲的な一本。公開に先がけて本編を観た米国のジャーナリストたちからは、思わぬ賛否両論の声が聞こえてきた。

『IT/イット』大絶賛と酷評の完結編

話題の大作映画が公開に近づくたび、海外のジャーナリストやメディア関係者は作品の感想をこぞってSNSに投稿するが、かつて、これほどまでに賛否が真っ二つになったり、単なる絶賛ではなく「ひとこと言いたい」という気配があふれたりするケースはそう多くない。とにかく賛辞が並ぶことも少なくない映画界において、この時点での賛否両論は、むしろ作品への期待を高める一要素といえるだろう。


ともあれ、まずは『IT/イット』に惜しみない絶賛を贈る声からご紹介してみたい。

スティーヴン・ワインストローブ(Collider)

最高だった。大人のキャストたちは完璧だし、懐かしさと新しさの融合させ方も素晴らしかった。多くは語らないけれども、それはみなさんが映画を観に行くだろうから。見事に仕事を成功させたみなさんに祝福を。」

エリック・デイヴィス(Fandango)

「『IT/イット』は前作の素晴らしい姉妹編。よく似た雰囲気で、ユーモアとホラーをうまく混ぜ合わせ、素晴らしいアンサンブルの化学反応を見せてくれます。今回はよりヘビーな作風で、子ども時代のトラウマに打ち勝つことを描いています。結末には目が潤みました。ビル・ヘイダーがやってくれます。」

ドリアン・パークス(Geeks Of Color)

「忘れられない恐怖と素晴らしいビジュアルで、前作の評判にしっかりと応えています。大人になったルーザーズ・クラブの組み合わせは最高でした。ものすごく怖い。」

ポール・シャイリー(JoBlo.com)

前作を完璧に締めくくる『IT/イット THE END』をしっかりと楽しみました。最高の衝撃がいくつもあり、子どもや大人の出演者と一緒に怖がりました。ビル・ヘイダーが確かに映画をかっさらっていき、そのことが感動と、たくさんの恐ろしいジャンプスケアのバランスを取ってくれるのです。」

ジェームズ・マカヴォイとジェシカ・チャステインをさしおいて、すでに名前が2度出てきたビル・ヘイダーの名前を覚えておいてほしい。コメディアンとして活躍し、数々のアニメ映画で声優を務めている彼は、本作でリッチー・トージア役を演じているのだ。

それでは、このあたりで真逆の意見も聞いてみることにしよう。

スコット・メンゼル(We Love Entertainment)

今年最大のガッカリ。退屈かつ膨れ上がった混乱で、前作のやり直しに時間がかかりすぎている。いくつか良い場面はあったものの、結局のところはサスペンスも恐怖もない。演技も玉石混交で、ビル・スガルスガルドのペニーワイズは相変わらず素晴らしいし、ジェシカ・チャステインとジェームズ・マカヴォイはベストを尽くしている。リッチー役、ビル・ヘイダーの演技はうるさくてイライラする。他の出演者は見劣りするし、とても普通。」

すさまじい酷評ぶりだが、ここまでのバッシングは他にほとんどない。基本的に映画の完成度にポジティブなコメントを贈りつつ、いくつかの指摘を加える感想が多い印象なのだ。しかし、それでもビル・ヘイダーへの絶賛ぶりは目を見張るものがある…!

クリス・エヴァンジェリスタ(/Film)

「『IT/イット THE END』の第一幕は駆け足でぎこちなく、大人のルーザーズたちも奇妙なことに噛み合っていない。けれども最後には、独自の足取りを見つけます。この長い映画は、ホラーの大作でありながら、変わった選択を取ることを恐れていないんです。ビル・ヘイダーは場面をさらっていく。この映画は確かに“パート2”であり、まったく独立していないので、前作と連続で観るのが理想的でしょう。

いくつかの問題を除けば、この映画は(スティーヴン・)キングの声をきちんと理解し、うまくスクリーンへと置き換えた貴重な翻案の一本です。キングが見事にやってのける、悪びれない真面目さと、控えめな感傷の融合を捉えているのです。怖い映画かと言われれば、そうではありません。実際のところ、ホラーよりもユーモアに甘んじているようにも思われます。ただし、巨大スタジオのホラー映画ではそう見られない、本当にイヤな場面がいくつも存在します。」

ペリ・ネミロフ(Collider)

「前作ほど洗練されてはいませんが、それでもよくできた群像劇であり、温かみがあり、非常によくできたアクションが詰まった映画です。(アンディ・)ムスキエティは少年少女と大人のルーザーズをとてもうまく織り交ぜて描き、実に壮大な雰囲気を映画にもたらしました(MVPはリッチー役のビル・ヘイダー)。」

ハーレイ・フォウチ(Collider)

「『IT/イット THE END』は意欲的な大作であり、その野心の重みをほとんどコントロールできていませんが、それでも感動的なホラーの名作です。非常にうまくいっている部分はいくつもありますし、ビル・ヘイダーは、私たちが望んだように、自分の出番を完璧にやり切っています。」

ショーン・オコネル(Cinema Blend)

「素晴らしくはないけれども良い映画。大好きではないけれども、好きな映画です。前作はマネできないほど素晴らしい映画でした。今回は恐ろしくて奇妙ですが、あまり怖くない。原作の重要な側面はつかんでいますが、長すぎるように思います。それでも出演者は素晴らしいし、ビル・ヘイダーはオスカーの話題に挙がるべき。」

さて、『IT/イット THE END』は大きな支持を得た前作に比肩する一本となったのか、それとも遠く及ばない作品だったのか。ペニーワイズとルーザーズ・クラブの物語はどのような結末を迎えるのか。そしてビル・ヘイダーの演技は素晴らしいのか、それとも真逆のものなのか。すべては劇場で確かめることにしよう。

『IT/イットTHE END “それ”が見えたら、終わり。』は、2019年11月1日(金) IMAXⓇ/ 4D / 吹替版 同時公開。

どのフォーマットで観てもええんやで…!

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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