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『IT/イット』脚本家、続編に自信示す ― 「これで物語は完結、胸張り裂ける結末に」

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

スティーヴン・キングの傑作ホラー小説『IT』(文春文庫刊)を映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は、米国をはじめ世界中で大ヒットした話題作となった。その続編となる『It: Chapter Two(原題)』は、2018年9月現在、アンディ・ムスキエティ監督によって鋭意制作が進められている。

ルーザーズ・クラブの少年少女と殺人ピエロ「ペニーワイズ」の対決を描いた前作につづいて、27年後のデリーを舞台とする『It: Chapter Two』では、大人になったルーザーズ・クラブが再びペニーワイズに挑む。
前作に続いて脚本を執筆したゲイリー・ダウバーマン氏は、米/Filmのインタビューで、その内容にはっきりと自信を示した。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

「(『IT』の映画化は)財産が有り余っているようなものなんですよ。僕の仕事は、かつてスティーヴン・キングが見事に執筆したものを解釈して脚本に落とし込む、そのベストを尽くすということでした。(続編の執筆で)登場人物と再び出会い、27年後の彼らが何をしようとしているのかを見られるのは本当に楽しかったですね。」

とはいえ、前作から27年という月日を経たキャラクターを描き直すのは、同時にハードルの高い仕事でもあったようだ。

「登場人物を紹介して、“これまでの私たち”を描くのはやりがいがありましたよ。ただし、これだけ大勢のキャラクターを鮮やかに再登場させる方法ってなんだろう、と。前作ではみんなが学校に通っていたので、まとめて見せることができました。けれども27年経つと――これはネタバレだとは思いませんが――彼らは国じゅうに散らばっているんですよね。
彼らがどうなっているかを描くのはすごくエキサイティングなことです。もちろん彼らはデリーに戻ってくるわけで、そこを描くのも最高でした。レストラン(The Jade of the Orient)のシーンは原作でも印象的、象徴的な場面なので、脚本を執筆しながらそのことを思い出していましたね。“よし、レストランのシーンをやろう。すごくいいシーンになる”と。執筆しながら目指すには、(レストランのシーンは)良い道しるべでしたよ。」

“レストランのシーン”とは、大人になったルーザーズ・クラブの面々が再び顔を合わせる場面のこと。1990年に製作されたテレビ映画版『イット』にも登場しただけに、覚えている方も少なくないのではないだろうか。『IT/イット』続編にもこのシーンが登場するということは…もしかしてあのフォーチュン・クッキーのくだりも……?

ちなみにダウバーマン氏によると、『IT/イット』シリーズはこの続編をもってきちんと完結するという。一部には3部作になるとの噂もささやかれたが、ダウバーマン氏はこれを否定。「これで物語は完結です」としながら、その結末についてはこう述べたのだった。

「結末には満足していただけると思います。ちょっとだけ、胸が張り裂けるようなものになるかもしれませんが。」

続編では大人になったルーザーズ・クラブのメンバーとして、リーダーのビル・デンブロウ役にジェームズ・マカヴォイ、ベバリー・マーシュ役にジェシカ・チャステインらが出演。もちろんペニーワイズ役にはビル・スカルスガルドが再登板するほか、前作に出演した子役の面々も再登場するという。

映画『It: Chapter Two(原題)』は、2019年9月6日に米国公開予定。前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のブルーレイ&DVDは、ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントより発売中。

Source: /Film

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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