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故アイヴァン・ライトマン監督、『スパイダーマン:スパイダーバース』プロデューサーに「後半が酷い」と助言していた

スパイダーマン:スパイダーバース
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マルチバースからアッセンブルしたスパイダーマンを、様々なアニメーション・スタイルで描き分けたアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のプロデューサーが、2022年2月12日に永眠したアイヴァン・ライトマン監督の助言を基に、映画を作り直したと明かしている。

『スパイダーバース』でプロデュースを務めたクリストファー・ミラー、脚本&プロデュースを担ったフィル・ロードが、米Empireにライトマン監督を偲んで思い出を寄稿。2人は、『ゴーストバスターズ』シリーズをはじめ、『ツインズ』(1988)『キンダガートン・コップ』(1990)など数多くのコメディ映画でメガホンを取ったライトマン監督に、『スパイダーバース』の初期カットを見せる機会があったのだという。

ライトマンは「前半は今まで観た中で最高の映画だ」と感想を述べ、ロード&ミラーが「他の半分はどうですか?」と訊くと、「後半は酷い」との答えが返って来たとのこと。そして2人は、こう続けて綴っている。

僕たちは爆笑しましたが、彼は笑っていませんでした。僕たちは、自分たちにとって映画のヒーローのひとりであるアイヴァン・ライトマンに、『スパイダーマン:スパイダーバース』を見せたばかりでした。彼はさらに映画が良くなると信じて、彼は僕たちの映画を向上させるために1週間も費やそうとしていたのです。

僕たちがアイヴァンに会ったのは何年も前のことです。彼は僕たちの映画のいくつかを気に入ってくれて、(ビバリーヒルズのデリ『ネイトンアルス』で)会いました。僕たちが尊敬する先輩のフィルムメイカーが手を差し伸べて知恵を授けてくれたのです。

ロード&ミラーによるとライトマン監督のアドバイスは非常に役立ち、指示された問題に取り組み続けた結果、映画の質が各段にアップしたとのこと。そして、完成版をライトマンに見せたところ観賞中に監督が声を上げて笑っていたことから、2人は「上手くいった」と思い感想を聞くまでもなかったと綴っている。

ライトマン監督による助言の効果は絶大だったようで、『スパイダーマン:スパイダーバース』は2019年のアカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。続編映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(パート1)(原題:Spider-Man: Across the Spider-Verse- Part One)』が、2022年10月7日に全米公開を予定している。

Source:Empire

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。