【ネタバレ】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』結末、初期段階から構想されていた ─ ケヴィン・ファイギも支持

マーベル・スタジオ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、映画冒頭から最後の最後まで、例によって全くもって目の離せない映画となった。特にラストの展開は衝撃的で、先立って鑑賞した俳優で映画監督のジェフリー・ヘンダーソン氏による「あなたと大勢の観客は、最後に音が聞こえるほど息を飲むことになる」という評に違いはなかった。
この結末を描くには、相当の勇気と覚悟を要したはずだ。製作陣はどのようにしてあの境地に辿り着いたのだろうか。脚本のクリストファー・マルクスとスティーブン・マクフィーリーがThe Hollywood Reporterのインタビューで語っている。
この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。
https://youtu.be/ET87HGsLEOk
ケヴィン・ファイギ、はじめから支持していた
ファンの多くは未だ信じたくないだろう。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、帝王サノスがその野望通りインフィニティ・ストーンの全てを揃え、そして指を鳴らし銀河の生命の半数を消し去ってしまったのだ。その中には、愛すべき多くのヒーローも含まれていた。
「サノスは指を鳴らすだけで銀河の生命の半数を消し去る」とは、このヴィランの強さや恐ろしさを表す例えのようなもので、まさか本当にその光景を目の当たりにするとは、多くの観客にとって心の準備も出来ぬままだったに違いない。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、すべてサノスの望み通り事が運び、遺されたヒーローと観客はこの上ない敗北を喫することとなった。
あまりにも大胆な終わり方だった。多くのヒーローが文字通り灰と消えた今となっては、いかにして続編を描くのかすら想像もつかない。ところが驚くべきことに、マーベル・スタジオはこの結末を、製作の初期段階から考えていたのだという。「ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ製作社長)は、かなり早い段階からこう仰っていました。”怖がらずに、やってしまおう。やろう。”と。」彼らは、サノスの野望実現に至るまで、止まることなく突き進んだ理由を語っている。マクフィーリーは明かす。
「そこで問題となったのが、“じゃぁ、どうやる?ストーリーと感情と哀愁を、どう描く?”ということでした。それから、どの時点でやるのか、映画の最後にやるのか、別の時点でやるのか。」
これに続けて、マルクスも次のように明かす。
「アベンジャーズはどうするのかという問題もありました。でも、もしサノスが指を鳴らす前や、石が4つのタイミングで(映画を)止めてしまったら、ただの一時停止。”果たして、サノスは何をしようとしているのか?””ヒーローたちは崖っぷちのままなのか?”で終わってしまう。だから、より決定的なところまで推し進めたかったんです。終盤では無駄に時間を引っ張るのでなく、”よし、やってしまおう。向き合うんだ”というトーンまで突っ込みました。」
マーベル・スタジオは、一体なぜこんな残酷な結末を用意したのか。きっとそこには、別の希望に満ちた理由があるに違いない。そう信じるしかないのだ。『インフィニティ・ウォー』に続く『アベンジャーズ』第四作は2019年4月26日(金)公開。どうなろうとも、必ず最後まで見届けたい。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/
Source:THR