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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』キャプテン・アメリカの電話番号、実際にコールするとこうなる

注意

この記事には、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』および『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL

映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のラスト、トニー・スターク/アイアンマンのもとに、袂を分かったスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカから携帯電話が届けられる。助けが必要にならいつでも呼んでくれ、という手紙が添えられた旧式の携帯電話を、それから約2年にわたってトニーは持ち歩いていたようだ。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の冒頭、ドクター・ストレンジやブルース・バナー/ハルクにサノスの襲来を告げられたトニーは、葛藤を隠さずスティーブから届いた携帯電話を見つめる。この作品でトニーとスティーブが再会することはついになかったが、トニーの落とした携帯電話はブルースによって拾われ、キャプテン・アメリカの再登場へと繋がった。

ところで、スクリーンにスティーブの電話番号がはっきり映っていたことにお気づきの方はどれだけいらっしゃるだろうか。案の定、米国にはこの番号に実際に電話してみたファンがいるようだ。するとその結果……。

もちろん繋がらず

YouTubeに映像を投稿しているSEEZEE氏の場合を確認してみよう。スティーブの番号である「678-136-7092」に電話してみると…これこそ案の定である、呼び出すことすらなく電話は切れてしまった。SNS上にはこの番号に電話してみたファンが少なくないようだが、今のところスティーブ・ロジャースが電話に出てくれた例は確認されていないようである。これでは駆けつけてもらいようがないではないか!

ともあれ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』におけるスティーブの電話番号は、これ自体がひとつの“小ネタ”だと考えられそうだ。
そもそも米国の映画やドラマで電話番号が登場する際、通常はいたずら電話などの影響を防ぐため、冒頭の3桁には「555」が使用される。米国の電話会社は1960年代から、映画やドラマの製作者に対して、一般の利用者に割り当てられない局番である「555」を使うよう呼びかけてきたのだ。まれに例外はあるものの、これが基本として定着したわけである。

この冒頭3桁はエリアコードと呼ばれ、日本でいうところの「市外局番」を指している。日本の場合、携帯電話には「090」や「080」が割り当てられているものの、米国にこうした特別な区分はない。
スティーブの電話番号の冒頭3桁は「678」で、これは米国ジョージア州のアトランタなどに割り当てられた番号だ。実は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のほか、マーベル・シネマティック・ユニバース作品の多くはアトランタに所在するパインウッド・スタジオで撮影されている。米Comicbook.comはこの一致から、スティーブの電話番号は、マーベルにとってのアトランタの“必要性”を示すものではないかと推測したのだ。いかにもありえそうだが、リアリティを重視して「555」を使いたくなかった製作陣がアトランタの番号を選んだだけとも考えられる……。

ところで『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で「555」が使われなかったことは、結果として“いたずら電話を避けるために「555」を選ぶ”というお約束に一定の効果があることを実証してしまった。スティーブに電話してみたファンの中には、番号を「678-436-7092」だと勘違いしてコールしてしまう人物が現れる(米BuzzFeed)など間違い電話が起こるリスクが生じたのである……。ちなみにこの番号でも電話は繋がらないようだが、おそらく間違い電話のケースは複数存在するのではないだろうか。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Sources: Comicbook.com, BuzzFeed

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。