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ワカンダの戦士、いったい何言ってるの?『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』新映像解説、ソウル・ストーンの行方も

初公開となるシーンを多数含んだ、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の新たなスポット映像「Chant」は、公開されるや世界で大きな話題を呼んだ。
かねてより予告編で大きくフィーチャーされているワカンダに焦点を絞ったこの映像は、“Chant(一定のリズムを有する祈りの儀式)”というタイトルからもわかるように、ティ・チャラ/ブラックパンサー率いるワカンダの戦士たちの掛け声が印象的な仕上がりとなっている。

しかし実際のところ、この戦士たちの掛け声にはどんな意味があるのか? サノスとインフィニティ・ストーンの新事実もあわせて、本記事では丁寧に確かめていきたい。

注意

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

“Yibambe(イバンベ)”とは

映画『ブラックパンサー』(2018)で描かれたように、ティ・チャラが治めるアフリカの小国ワカンダでは、コサ語が公用語として使用されている。ワカンダという国は架空のものだが、コサ語は南アフリカ共和国にて公用語のひとつとして用いられている。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)にも登場した、ティ・チャラの父親ティ・チャカ役のジョン・カニはコサ語のネイティブ・スピーカーだ。

スポット映像「Chant」にて、ティ・チャラとワカンダの戦士たちが高らかに叫ぶのは、“Yibambe(イバンベ)”という言葉。英訳すると“Hold fast”で、「最後までやり抜く」「闘志を示す」「敵を倒す」「全力を尽くす」といった複数の意味を有するものだ。とにかく帝王サノスの襲来に対して、なんとしても敵を倒そう、戦い抜こうという気概が現れているわけである。

ちなみに“Hold fast”とは、もともとは航海の際に用いられていた言葉で、船のロープをしっかり握ることの大切さを意味しているという。荒波や逆境を乗り切るという意味でも、ここでワカンダの戦士たちが唱和するにふさわしい言葉であることがわかるだろう。

サノス、ソウル・ストーンを回収?

また今回の映像「Chant」で見逃せないポイントは、サノスのインフィニティ・ガントレットに装着されたインフィニティ・ストーンの数である。ワカンダにサノスが現れる場面をよくご覧いただきたい……のだが、こちらはYouTubeの映像では確認できない。マーベル・スタジオ公式Instagramに投稿された、縦長の映像を参照してみることにしよう。

Where will you be when it all ends? See @Avengers: #InfinityWar in theaters April 27, get tickets now (link in bio)

Marvel Studiosさん(@marvelstudios)がシェアした投稿 –

光の加減ではっきり断定しづらい部分はあるものの、過去の予告編とあわせて鑑みるに、ここでサノスのインフィニティ・ガントレットには、スペース・ストーンパワー・ストーンリアリティ・ストーンソウル・ストーンが装着されているものと思われる。
未だマーベル・シネマティック・ユニバースに登場していないソウル・ストーンだが、一体どこに存在し、どんな経緯でサノスの手に渡るのか、その様子は本編のお楽しみだろう。しかし、ほかのストーンがサノスに奪われているということは、早くも広い宇宙の各地に大きな被害が生じているはずだ……。

また、ヴィジョンがワカンダにいることから一目瞭然のように、サノスはヴィジョンの額に埋め込まれているマインド・ストーンを狙っているとみて間違いない。しかも、残されたタイム・ストーンはドクター・ストレンジの持つ「アガモットの眼」に収められているが、彼もまた窮地に追い込まれることが第2弾予告編からうかがえる。したがってサノスがワカンダに現れる時点で、マインド・ストーンが6つ中最後の1つとなっている可能性も高いだろう。仮にそうであるならば、ヒーローたちはなおのこと、何があってもマインド・ストーンを死守しなければならないのである。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。具体的な展開はいまだ謎のまま、期待は否応なく高まるばかりだ。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw.html

Source: Comicbook.com(1, 2), Marvel Studios

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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