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もしもジェイソン・ボーンがInstagramをやっていたら【ネタバレ】

2016年、あの男が帰ってくる-

2002年公開「ボーン・アイデンティティー」、2004年公開「ボーン・スプレマシー」、そして2007年公開「ボーン・アルティメイタム」の三部作は、記憶を無くした元CIA暗殺者のジェイソン・ボーン(マット・デイモン)という一人の男が「一体自分は何者なのか?」という自己のアイデンティティーを追い求め、取り戻していくというスパイアクション映画だ。

そして、今年2016年(そっとしておけばいいものを)、ボーンは再始動する。

『ジェイソン・ボーン』秒で分かるあらすじ

全ての記憶を取り戻し、世間から逃げるように消息を絶っていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の元に、元同僚のニッキー(ジュリア・スタイルズ)が訪れ、CIAが全世界を監視するための極秘プログラムを計画していると告げる。そして、その影に隠れたボーンの過去に関する衝撃の事実を知る。

その事実の真相を確かめるべく、ボーンは再びCIAの前に姿を現し追われる身となる。ボーンを追跡することとなったリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、再びボーンをCIAへ引き戻せないかと計画するが・・・。新たにCIA長官となったデューイ(トミー・リー・ジョーンズ)が企む極秘プログラムとは一体・・。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=2e_KjLjVTxY&w=560&h=315]

現代のネット社会問題を描いている

安全と自由のバランス、“つながり”を求める気持ちとその代償……『ジェイソン・ボーン』は壮絶なアクションだけでなく、2016年の観客にとって“他人事”ではない問題も描き出している。「それこそが現代で最も緊張感のある問題だと思っています」

出典:ぴあ 映画生活

監督が描きたかったのは、前3作では描くことのできなかった新たな現代の社会問題だ。確かに、今の情報社会に常に行き来している個人情報、プライバシー等々は目を瞑ってはいられない問題であることは確かである。もしかすると、世界中に衝撃を与えたスノーデン事件からの影響も受けているかもしれない。

“スノーデン事件”が『ジェイソン・ボーン』にも影響!?ジョセフ・G=レヴィット主演『スノーデン』 cinema cafe.net http://www.cinemacafe.net/article/2016/10/21/44344.html

Twitter、Instagram、Facebook等のsnsは私たちの身近な存在となり、自信を発信する手段として様々な人と繋がりを持つことのできる欠かせない存在となった。しかし、はたしてそれは完全に安全だと言えるのだろうか?

日々アップされるプライバシー満載の自撮り写真、場所を特定するかのような「○○なう〜」など、いつ命を狙われてもおかしくない情報ばかりであふれている。facebookは本名、職業、所在地、性格、誕生日までわかってしまうのだ!

もちろん、ボーンさんは世界から隠れて生きているので、SNSなんて絶対に使いません。 

もしも、ジェイソン・ボーンがインスタグラマーだったら

いやでも、もしかしたらボーンさんもsnsで自分を発信して誰かと繋がりを持ちたいと思ってるかもしれない。

ということで、以下、Instagram形式で進むネタバレです。

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すべてを思い出したボーンさんは、人目を避けるかのようにして、ギリシャとアルバニアの国境でストリートファイターとして生計を立てているようだ。「探さないでください。」という一言が構ってオーラを醸し出す。

そんなボーンさんの元に一報が入る。

1

元CAIの同僚ニッキーから久々に呼び出されたボーンさんは、ギリシャのシンタグマ広場という場所で落ち合う。久々にあったニッキーのただならぬ表情に、ややビビリ気味のボーンさん。

そして、ニッキーから自分の過去に関わる新たな事実を聞く。

1_

ボーン「いや、俺もう全部思い出したって。ほじくり返さないでよ」

ニッキー「いや、全部思い出してないって!新しい情報なの。聞きたい?」

ボーン「(・・・えー、今更・・?)き、聞きたい」

実は全部思い出してなかったらしいボーンさんは再び追われる身となる。

3

ニッキーからもらったデータを見てみると、なんとボーンの父親がトレッドストーン計画に携わっていた!!

そりゃびっくりして椅子も壊しますよ。

そして、さらなる有力情報を求めボーンさんが向かったのは

4_

ロンドンです。ボーンさんを殺そうとする殺し屋Assetもロンドンに向かってます。

ロンドンらしい赤いバスを構図に入れたナイスショットです。

5

Majiで

Killする

5秒前!!!!

ボーンを追うAssetに命を狙われるも、こんなブラックジョークを言える余裕を兼ね備えた男こそ、ジェイソン・ボーン。

6

自分の父親がジェイソン・ボーンを作り出した計画に関わっていた・・・という衝撃の事実を知ったボーンさんはさらに真実を探りにベガスに向かいます。

7

最後の舞台となるのはラスベガスのセレブホテル「アリアホテル」

AssetやCIAも本日は同じ場所でお仕事です。

8

そして、ラストのシーンではこれまで見たことないような大迫力のカーアクションシーンが繰り広げられた。

やりたい放題ボーンさんも、さすがにこれにはびっくりのご様子。

 

是非このシーンは、劇場に足を運んで観ていただきたい。あまりの迫力に不思議と笑うことしかできなくなるのだ。

これは必見だ。

 

つまり、何が言いたいかというと

SNSは怖い!!!

 

えっと、つまり、

 

いつ、どこでも、誰にでも自分を発信し、誰とでも繋がれるネット。手軽に手に入れることのできる情報。手のひらの中で全て手に入る時代、私たちは「自由」を手に入れながら「安全」を手放している。

はたしてボーンがCAI(世間)に戻る日はやってくるのか?

それは、ボーンが「人との繋がり」の代償に「自由」も「安全」も手放した日となる。

Writer

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K氏

ホラー以外を好む雑食系。ミーハーです。