名作サメ映画『ジョーズ』の舞台裏、ミュージカル化 ─ トラブル続きの製作現場、制御不能の機械ザメ

スティーヴン・スピルバーグ監督による元祖“サメ映画”の『ジョーズ』(1975)を題材にしたミュージカル、舞台『ブルース(原題:Bruce)』が2021年初夏に米国で上演されることがわかった。米Deadlineが報じている。
『ジョーズ』は、平和なビーチに突如登場した巨大人食いサメの恐怖と、それに立ち向う人々を描いたパニック映画の金字塔。スピルバーグの名前を全世界に浸透させた一作としても知られている。映画史を塗り替えるほどの爆発的なヒットを記録した同作は、製作費が想定されていた金額を遥かに上回る、また予定されていた撮影の日数を超過してしまうなど、様々なトラブルに見舞われたことでも有名だ。
本作『ブルース』は、トラブル続きとなった『ジョーズ』の製作現場を脚本家カール・ゴットリーブが回想した伝記本『The Jaws Log(原題)』を基にしている。制御不能な機械仕掛けの巨大サメ「ブルース」を含め、撮影現場で起きたトラブルや課題に悪戦苦闘する、当時まだ無名のスピルバーグ監督と彼のチームの姿を描くという筋書きだ。様々な困難に直面した時、チームで協力することで、素晴らしい結果に繋がり得ることを証明していく内容になるという。
作詞・脚本を務めるのは、2017年にブロードウェイで上演された『バンドスタンド(原題:Bandstand)』のリチャード・オベラッカー&ロバート・テイラー。演出・振付にはドナ・フィオールが就任している。公演は米ニュージャージー州のペーパー・ミル・プレイハウスにて、2020年6月9日から7月4日までの予定だ。
Source: Deadline