J・J・エイブラムス、DC映画で監督の意向なしか ─「次回作は過去に存在しないものにしたい」

『スタートレック』『スター・ウォーズ』などのメジャーシリーズ作品を手がけてきた監督、J・J・エイブラムス。監督は現在、DCコミックスの映像化作品に多数関わっている。そのひとつが、『スーパーマン』シリーズのリブート企画であることがすでに判明しているが、どうやら担当するのはプロデューサーまでで、監督はおろか脚本を務める意向はなさそうだ。
米Colliderのインタビューにてエイブラムスは、ハリウッドはかつて古典的な映画や番組などから影響を受けながらも、独自の作品として作っていたと語っている。もっともハリウッドは今では、「何かに触発された人たちが、“その通りに作り直してみよう”という傾向が強まっている場所な気がする」という。これはハリウッドからオリジナル性が失われつつあるということだろう。
エイブラムスといえばリブート作品を数多く世に放ってきたことで有名だが、かつては、ドラマ「LOST」(2004-2010)などのオリジナル作品で世間から高い評価を受けていた人物でもある。そんなエイブラムスはハリウッドの現状について、「テレビドラマや映画などで、オリジナルストーリーを届けてきた者としては本当に寂しく感じています」という。
そこでエイブラムスはこれから監督として、そして脚本家として独自の路線を突き進むようだ。「僕がいま脚本家として取り組んでいるいくつかの作品は、いずれもオリジナルのアイデアからなるものです。監督として次のプロジェクトは、僕が生前に存在していたようなものではない作品に必ずしたいと考えています」。エイブラムスはワーナー・メディアと契約を結んでおり、『スーパーマン』リブート版映画をはじめ、アニメ「Batman: Caped Crusader(原題)」といったDC作品の製作に参加しているが、これらで監督や脚本を担当する可能性は低そうだ。
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Source:Collider